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窪田正孝、巧みな表現力で一人何役をも演じ分け 『ある男』幸せな家族の日々を映し出す場面写真

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映画『ある男』場面写真
映画『ある男』場面写真(C)2022「ある男」製作委員会

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窪田正孝

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清野菜名

眞島秀和

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仲野太賀

真木よう子

柄本明

石川慶

 俳優の妻夫木聡が主演を務める映画『ある男』より、窪田正孝演じる“ある男”・Xが家族と幸せな日々を過ごすシーンを切り取った場面写真が解禁された。

【写真】窪田正孝演じる“ある男”・Xの幸せ親子ショット

 本作は、第70回読売文学賞を受賞した累計30万部を超える平野啓一郎のベストセラー小説を、『蜜蜂と遠雷』の石川慶がメガホンをとり映画化した感動のヒューマンミステリー。主演の妻夫木をはじめ、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、柄本明ら豪華俳優陣が集結している。

 第79回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に出品されたほか、第27回釜山国際映画祭クロージング作品に選ばれた。10月14日に行われた釜山でのクロージング上映では、妻夫木、安藤、窪田、石川慶監督らが5000人の観客を前に舞台あいさつを行い拍手喝采を浴びた。

 弁護士の城戸(妻夫木)は、かつての依頼者である里枝(安藤)から、里枝の亡くなった夫・谷口大祐(窪田)の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経て、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う大祐と再婚。そして新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日、大祐が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れ、遺影を見ると「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫・大祐は、名前も分からない全くの別人だったのだ。「ある男」の正体を追い“真実”に近づくにつれて、いつしか城戸の中に別人として生きた男への複雑な思いが生まれていく―。

 今回解禁されたのは、「谷口大祐」(窪田)が里枝(安藤)と結婚し、家族と幸せな日常を送る姿を切り取った場面写真。膝の上に愛娘・花(小野井奈々)を乗せて食事をしているカットや、桜の木の下で撮った家族写真など、当たり前の日常の尊さがにじみ出る様子が写し出している。しかし、幸せにあふれた「大祐」の日常は、突然の事故によって終わることに。さらに、彼の死後法要に訪れた兄・恭一(眞島)からの衝撃的な一言により「大祐」が別人であることが発覚する。果たして大祐として生きた“ある男” ・Xとは誰なのか。その人物像は謎に包まれたままだが、場面写真からは、彼が家族に温かな愛情を注ぎ、また家族からも愛されていたことが見受けられる。

 NHK連続テレビ小説『エール』の主人公を一年かけて演じ切った窪田が、次なる挑戦の場として選んだのが本作。作品の主軸となる「谷口大祐」、そして“ある男”・Xという、複数の人生を演じ分ける難しい役どころだったが、石川監督がメガホンをとり、妻夫木や安藤と共演できるならとすぐにオファーを受けたという。今回は脚本に向き合うため、あえて原作は読まず撮影に挑んだそうで「向井さんの脚本はあえて文字に感情を残さず、必要最低限の感情しか書かれてなくて、現場で体現した時に具現化されていく面白さがありました」と撮影を振り返った。

 一方石川監督は、窪田をキャスティングした理由について「『ふがいない僕は空を見た』での演技が印象的だった」と明かし、「狂気を孕んだ危うさみたいなものをやらせたら抜群。抽象的な話を受け止めて、それを芝居として形にしている。非常に力を持った役者さんだなと思いました」と演技力を絶賛している。

 映画『ある男』は、11月18日より全国公開。

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