ジェームズ・キャメロン、マーベルやDC映画のキャラクターの“未熟さ”非難
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開を控えるジェームズ・キャメロン監督が、『アバター』のキャラクターと比較し、マーベルやDC映画に登場するキャラクターはまるで大学生のようだと、その未熟さを指摘した。
【写真】13年越しの続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』場面写真
ニューヨーク・タイムズのインタビューを受けたキャメロン監督は、「スペクタクルな大作映画を観ると、…マーベルやDCのことだよ…、キャラクターが何歳であろうとも、皆が大学生のように振舞っています。恋人がいても、本当の人間関係ではありません」とコメント。
「彼らは子どものために何かを止めたりしません。本当の意味で僕らを支え、力や愛、そして目的を与えてくれるものは何でしょうか? それをあのキャラクターたちは経験しないのです。映画製作の手法ではないと思います」と批判した。
前作に登場したキャラクターたちは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で親となり、当時とはものの見方に変化が起きているという。「ゾーイ(・サルダナ)とサム(・ワーシントン)は、15年後を描く本作で親を演じます。1作目では、サムのキャラクターは空飛ぶ生き物から飛び降り、クレイジーで自殺行為とも言える行動の結果、本質的に世界を変えました。ゾーイのキャラクターも、下に大きな葉があって受け止めてくれるだろうと信じ、飛び降りました。ですが親になったら、そのようには思わないでしょう。5人の子どもを持つ親として、『このキャラクターたちが大人になり、自分の命以外に責任があることを自覚したら、何が起こるだろう』と思いました」と語っている。
コミックを原作とするスーパーヒーロー映画に関しては、これまでマーティン・スコセッシ監督も「映画ではない」と非難。スティーヴン・ソダーバーグ監督やフランシス・フォード・コッポラ監督も疑問を呈している。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は12月16日より日米同日公開される。