窪田正孝が魅せる「湯道所作」 生田斗真主演『湯道』新規場面写真公開
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一、合掌(がっしょう)
飲める水を沸かした湯に浸かる。もしくは、地球の恵みの湯に浸かる。…全ては感謝の気持ちから始まります。
二、潤し水(うるおしみず)
入浴によって想像以上の水分が失われます。入浴前の水分補給を習慣にしましょう。
三、衣隠し(ころもかくし)
脱いだ衣服に、生きる姿勢が表れます。風呂敷で覆う行為は慎ましさの象徴です。
四、湯合わせ(ゆあわせ)
見せかけだけの掛け湯は厳禁です。入浴前に体をしっかりと洗いましょう。湯合わせとは、湯を汚さない、すなわち湯のしあわせをつくることでもあります。
五、入湯(にゅうとう)
湯に入ります。右足から浴槽に入り、波を立てないようにゆっくりと中央に移動します。手ぬぐいを両手でつかみ、パンと広げて乗せ、右足を少し後ろにずらして、そのまま軸がブレないようにゆっくりと身体を垂直に湯に沈めます。
六、縁留(ふちどめ)
湯に身体を沈めると、浴槽の水位が徐々に上がります。おしりをつき、ゆっくりと身体を後ろに倒していき、縁の頂点でピタリ止まりましょう。目を瞑り、「ふぅ~」と極楽のため息をつきます。
七、湯三昧(ゆざんまい)
湯に没入すれば、自ずと心の垢が剥がれ、汚れのない穏やかな気持ちになっていきます。その到達地点を「洗心無垢」と呼びます。
八、垢離(こり)
汗がじんわりと出てきたら、一度湯からあがり水をかぶります。この温冷浴を繰り返すことで、自律神経が整い、全身の血行が促進されます。
九、近慮(きんりょ)
入浴を終えたら、椅子を正位置に戻し使用した湯桶はきれいに洗い、逆さまにして残った水を切ります。次に入浴する人が不快にならないように慮る行為を「近慮」と呼びます。
十、風酔い(かぜよい)
湯の余韻に身を任せれば、かすかな風の揺らぎさえも幸せの種になります。風酔いとは、湯上がりに覚醒することです。
十一、合掌(がっしょう)
感謝に始まり、感謝に終わる…湯道とは、湯に浸かることを通して感謝を育むことでもあるのです。