アニメ『超電磁マシーン ボルテスV』、実写リメイクが23年フィリピン地上波TV放送決定
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日本で1977~78年に放送されたアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』が、フィリピンで『VOLTES V LEGACY(原題)』として実写リメイクされ、同国最大規模の地上波テレビ局・GMAネットワークにて2023年内に放送されることが決定。このたびメガ・トレーラーが公開された。
【動画】『VOLTES V LEGACY(原題)』メガ・トレーラー
『超電磁マシーン ボルテスV』は、遠い宇宙からプリンス・ハイネル率いるボアザン星の侵略軍が地球に飛来し、絶体絶命の危機を迎えた主人公・健一をはじめとする剛三兄弟、峰一平、岡めぐみの5人が、ひそかに建造され、5台のメカが合体して1体のロボットになる「超電磁マシーン ボルテスV」に搭乗し、ボアザン星人と闘う物語。
親子の離別、主人公をめぐる衝撃的な展開、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命、そして解放のストーリー。「角のある者が貴族階級として君臨し、角のない者たちを支配する」という敵・ボアザン星の設定を通じて、差別問題に踏み込んだ点は他に類を見ない意欲的な試みであり、そのドラマ性は海外でも高く評価され、現在でもアニメブーム黎明(れいめい)期の大傑作と評価されている。
フィリピンでも当時、絶大な人気を誇り、同国では今なお堀江美都子が歌うオープニング主題歌「ボルテスVの歌」を日本語のまま歌える人も多い。
この度製作される実写リメイク版では、監督にフィリピンで実写作品において実力と経験を兼ね備えたMark A. Reyesを迎え、主人公にはMiguel TanfelixやYsabel Ortegaらのフィリピン若手人気キャスト、また、Carla AbellanaやDennis Trilloらの実力派俳優が演じる。
1月1日、一足先にGMAネットワークのYouTubeチャンネルにリリースされたメガ・トレーラーは、公開わずか3日間で再生回数が130万回再生を突破した。
本作について東映のTVプロデューサー・白倉伸一郎は「『ボルテスV』を長きにわたって愛しつづけ、数々の試練を越えて、この巨大プロジェクトを実現にこぎつけたフィリピンの方々、ありがとうございます。一方、日本では、『ボルテスV』はすっかり忘れ去られてしまった…かというと、そんなことはありません。『ボルテスV』の流れは、後番組『闘将ダイモス』(1978年)を経て、『バトルフィーバーJ』(1979年)から実写シリーズにクラスチェンジしました。今でいうスーパー戦隊シリーズです。時代は変わっても、その基本構図ー圧倒的な侵略者を前に、選ばれし5人の若者たちが、5体合体ロボを駆使して立ち向かうーは変わりません。『ボルテスV』のDNAは、日本を代表する特撮ヒーローシリーズとして脈々と受け継がれ、世界中の子供たちを魅了しつづけています。とはいえ。世代を経るごとに洗練された反面、何か大切なものが抜けおちていったのかも知れません。そのことを教えてくれたのが『VOLTES V LEGACY』。デカくて重くてとにかく強く、立ち姿だけでションベンちびる巨大ロボ。《男の子》の魂を持つ者なら、今もだれもが憧れてやまない、灼熱のスーパーロボット魂がここにある!」とのコメントを寄せている。