世代を超えて認知される『タイタニック』のすごさとは? 最近話題のエンタメ作品にも登場
今年のバレンタイン期間、2週間限定での劇場公開が決まった『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』。誕生から25年の時を経て劇場によみがえる名作『タイタニック』だが、実はここ最近話題になったエンタメ作品でも名前が出てきていたのをご存じだろうか? 時代を超えた今もなお、誰もがタイトルを聞くだけでピンとくるほど有名な『タイタニック』のすごさとは…?
【写真】Netflixドラマ『First Love 初恋』で高校生の主人公2人がまねした“タイタニックポーズ”
■世界的記録を樹立した伝説的一作
『ターミネーター』(1984)、『エイリアン2』(1986)、『アバター』(2009)など数々の大ヒット作を生み出してきた巨匠ジェームズ・キャメロン監督が手掛けた映画『タイタニック』。1997年に公開された本作は、映像の神とも呼ばれるキャメロンが25年前の最新映像技術をふんだんに取り入れた一作で、アカデミー賞作品賞を含む歴代最多タイとなる11部門受賞という偉業を成し遂げた。
公開当時、全世界歴代興行収入1位に輝き、日本でも1997年12月20日の公開から翌98年11月までの約1年間の超ロングラン上映という大記録を達成。約25年がたった現在でも、日本の洋画歴代興行収入1位(262億円 ※興行通信社より)を守り続けている。
そんな大記録を樹立した本作だが、当時さまざまな社会現象も巻き起こした。世界の歌姫セリーヌ・ディオンが歌う主題歌「My Heart Will Go On」は日本で30万枚以上を売り上げる大ヒットとなり、誰もが一度聴くだけで作品を思い出せるほどの存在に。また、劇中でレオナルド・ディカプリオ演じるジャックとケイト・ウィンスレット演じるローズが船首に立って両腕を広げるシーンでの“タイタニックポーズ”も大流行。今でも“タイタニックポーズ”と聞くと誰もがまねできる。
公開当時を生きてきた人はもちろん、当時まだ生まれていなかったような若い層までもが、この『タイタニック』の大ブームを知っている。それほどまでに知られた存在だからこそ、『タイタニック』が大ヒットを遂げた時代と舞台を同じくする新たな作品でも、その時代の象徴として登場し続けている。
宇多田ヒカルのヒット曲からインスパイアされて誕生したNetflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』。とある男女の19年間の恋物語がつづられるが、ちょうど『タイタニック』公開時期が舞台と思われる、彼らが若き高校生時代を回想するシーンで、映画館で『タイタニック』を鑑賞した2人が、“タイタニックポーズ”をまねする様子が描かれた。
また、突然人生をやり直すことになったある女性の日々を描く、日本テレビ系で放送中のドラマ『ブラッシュアップライフ』では、主人公が2度目の人生として日々を過ごす小学生時代に、当時流行ったプロフィル帳の好きな映画を記載する欄に『タイタニック』のタイトルが登場。当時大ブームになったものとして、誰もが容易に思い描ける象徴的な存在となっているのが、『タイタニック』なのだ。