『呪術廻戦』夏油傑、「猿は嫌い」に至る心情描写に驚がく “拍手”“ロウソク”に「鳥肌」「納得できた」
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テレビアニメ『呪術廻戦』第2期「懐玉・玉折」の最終話となる第29話(MBS・TBS系)が8月3日に放送。後に“最悪の呪詛師”になる夏油傑が離反に至るまでの心情描写が大きな反響を呼び、SNSでは「鳥肌立った」「MAPPAさんの容赦のなさ」「演出が天才すぎた」「闇堕ちが納得できたな」など、視聴者から多くの賛辞が贈られている。
【写真】「猿め」憔悴する夏油傑のシャワーシーン
第29話「玉折」では、“星漿体”天内理子の護衛を経験して思想が揺らぐ夏油の心の内が描かれた。護衛任務の終了から1年が経っても天内の遺体を囲む盤星教信者の拍手が頭から離れず、守るべきだと考えていた非術師の存在に疑問を抱く夏油は、自分の本音が分からなくなっていた。
シャワーシーンや特級呪術師・九十九由基との会話では憔悴する夏油の心情が拍手を思わせる音で表現されており、視聴者からは「シャワーの音から段々と拍手の音になり、『猿め…』って言うのめちゃくちゃしんどい」「『非術師は嫌いかい? 夏油くん』って問いかけられたところで雨が降り始めて、それが夏油にはあの拍手の音に聞こえて『…分からないんです』って答えるの、演出が天才すぎた」「雨の音の代わりに拍手の音にするあたりMAPPAさんの容赦のなさがある」と絶賛するコメントが相次いでいる。
呪術高専生徒として最後となった派遣先では、夏油の“非術師を見下す自分”“それを否定する自分”を2本のロウソクと2つの影で表現。九十九の「どちらを本音にするのかは君がこれから選択するんだよ」という言葉とともに1本のロウソクから灯りが消え、壁に写っていた影も1つに。夏油の選択を想起させるこの描写に「迫害されて傷ついた双子を前にして、九十九さんの言葉を回想すると共に灯りが1つ消えて夏油の2つだった影が一つ(迷いが消えた)になり、任務先の村人達を手にかける演出に鳥肌立った」と驚く視聴者も。
一見、学生生活を謳歌しているように見えるオープニングとエンディングにも、本編を表現する仕掛けが用意されている。オープニングでは「今までのは全部OPの最初に椅子に座って居眠りしてた五条悟が見てた夢ってこと〜〜〜」「OPのめっちゃ爽やかな拍手のシーンが本編でこんな複雑な状況だと思わないじゃん…夏油傑の周りが歪んでいってるし…」などと胸を痛める声が続出。
エンディングは夏油と五条悟の決別が魚で表現されており、「EDの演出に気付いたんですが、初めは青い瞳と黒い瞳の白い金魚だったのが黒い瞳の黒い金魚に変わってる 黒い金魚を目で追う五条さん 白い金魚から目を背ける夏油さん 最後水溜まりから消える黒い金魚 ツラい」との指摘も見受けられた。
「懐玉・玉折」は鬱展開に次ぐ鬱展開で視聴者の胸をえぐる内容に終始したが、原作のストーリーを細部まで丁寧に描くMAPPAの表現力によって非常に魅力的な作品に仕上がった。放送後は「呪術2期、マジでいいアニメ化だと思う。想像をいい方に超えてくる演出が非常に好み。原作以上に夏油の闇堕ちが納得できたな」「迷っている時の水音と雨に思わせた拍手 肯定された時の雨音 吹っ切れた時の1つの影 音と比喩と演技はアニメならではで最高 『自分に出来ることを精一杯やる』灰原の台詞を吹っ切れた夏油が言う 守れなかった理子に灰原 術師を守る為に非術師を殺す納得いくんだよなぁ…」など、アニメへの賛辞とともに夏油の行動に理解を示す声も多い。
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