『名探偵ポアロ』ケネス・ブラナー、アガサ・クリスティをこよなく愛する理由を明かす
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『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続く、アガサ・クリスティ原作、ケネス・ブラナー監督・主演で贈る「名探偵ポアロ」シリーズ最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』が9月15日に公開される。ケネスはポアロが登場する小説すべてを読破している大のクリスティ好き。そんなケネスが、なぜクリスティをこよなく愛するのかを明かした。
【写真】次は“怖れ”がテーマ 『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で世界一の名探偵ポアロが挑むのは、亡霊の仕業としか説明のできない人間には不可能な殺人事件。世界一の名探偵ポアロが、謎めいた霊能者レイノルズ(ミシェル・ヨー)のトリックを見破るため、子供の亡霊が出現するという降霊会に参加。そこではさまざまな超常現象が起き、そして招待客が人間には不可能な方法で殺害されはじめる。
ケネスはポアロが登場する小説(長編33作、短編50作)すべてを読破している大のクリスティ好きだと言うが、今回そんなにもクリスティ作品を愛する理由について告白。「アガサ・クリスティのような偉大な作家は、人間の苦しみを描いている。そして、人間の苦しみというのは時代が変わっても、人種が違っていても未来永劫同じだと思うんだ。いわゆる“古典”というものは何回も繰り返し、語り継いでいかなければならないものだと私は考えている。そして時代に対応させて語っていくことが、自分にとってとてもやりがいのある仕事だと感じているよ」と語った。
また、これまで実写化を手掛けてきた『オリエント急行殺人事件』では“復讐”、『ナイル殺人事件』では“強欲”を描いてきたが、本作では“怖れ”をテーマにしていることも明かす。「予期せぬことが常に渦巻いています。犯人は人間か亡霊か...そのジレンマは、必然的にポアロや登場人物たちをとてもとても恐れさせます」と、今回もアガサならではの情緒あふれる人間心理が描かれていることを約束した。
ケネスが「ベネチアという美しい謎の中にポアロを閉じ込めることで、彼を常識が通用しない超常現象ミステリーの世界に突入させる物語にすることができた」と自信を語る極上の一品。『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続き満を持して贈る本作では、“殺人事件”か“超常現象”かさえもわからない迷宮ミステリーの衝撃と結末を体験できるはずだ。
映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は、9月15日より劇場公開。