松本穂香×藤原季節が共演 直木賞作家・山本文緒原作ドラマ『自転しながら公転する』12.14より3週連続放送決定
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■松本穂香
──今回の作品と自身の役どころの印象について。
家族であっても恋人であっても、やっぱりそれ以上は近づけない一定の距離とか、分かり合えない価値観が絶対にあると思うんですけど、そこを考えて考えて、ぐるぐる回りながら色んな感情を抱えたからこそ辿り着ける場所があるんじゃないかなと、このドラマを通して感じました。
私が演じる都も、色んな人と色んな感情をぶつけ合ったり共有したりして、最後は自分の意思で答えを見つけ出します。悩んで苦しんで辛くても、そこがゴールじゃない。物語の終わりには優しい希望を感じさせてくれるお話になっています。
──視聴者の皆様へのメッセージ。
幸せってシンプルなものでいいんだな〜と色んなモヤモヤを軽くしてくれるお話になっていると思いますので、ぜひ観てください!
■藤原季節
──今回の作品と自身の役どころの印象について。
『自転しながら公転する』は、地球や太陽のように、自転と公転を繰り返してぐるぐる悩む主人公、都の物語です。原作や脚本を読みながら、心に刺さる台詞が多くて、簡単に読み進められませんでした。
僕が演じる羽島貫一は、中卒で元ヤンの寿司職人でありながら、大変な読書家という少々複雑な役です。何も考えていないように見えるけど、胸中にはしっかりとした正義感や苦悩を抱えている貫一を、丁寧に演じています。
都の相手役として、2人で抱き合って自転公転しながら、彼の人生をスパイラル状に駆け抜けたいと思っています。もう2度と同じ軌道に戻れないこの瞬間を、楽しみたいです。
──視聴者の皆様へのメッセージ。
新作をテレビで届けられるのは久しぶりです。いつも応援してくださる方々を、ずいぶんお待たせしてしまいました。素敵なドラマに出会いましたのでご期待ください。
『自転しながら公転する』を、全国の皆さまに届けられることを、心から嬉しく思います。自転公転しながらぐるぐる生きている誰かにとっての、宝物になるような全3話を贈ります。
■矢部誠人プロデューサー(ytv)
結婚、仕事、家族…。沢山の悩みが降り注ぐ現代。自分自身の将来やキャリアについて、先行きが見えず、不安を感じている方も多いと思います。今作の主人公・都もその1人です。恋人の貫一との未来や、家族との関係に悩み…、友人に相談する中で現実を受け入れてん、でも僅かな希望に縋ってまた悩む。その繰り返しです。それでも都はそのひとつひとつから目を背けず、懸命に自分の人生を切り開いていきます。そして、彼女にとっての「幸せ」に辿り着きます。
都は、自然体だけど華があって、芯もある。そして、豊かな表情で人を惹きつける松本穂香さん。貫一は、ミステリアスな雰囲気と少年のようなキラキラした瞳のギャップが魅力的な藤原季節さん。考え得る限り、最高で最強の2人に演じていただけることに本当に感謝しています。
山本文緒さんが旅立ってから2年。タイトルと書影に惹かれ、吸い込まれるように手に取ってジャケ買いした小説を、ようやくドラマにすることができます。山本さん、この素晴らしい作品を残してくださってありがとうございました。その思いを受け継ぎ、毎話心を込めてお贈りします。
■『自転しながら公転する』担当編集者 新潮社出版部 桜井京子
山本文緒さんは本作の執筆中から登場人物のビジュアルイメージを色々お持ちになっていて、ドラマ化になったら誰と誰にやってもらおう、などと想像していました。何度も、早く映像化されたらいいね、と話ししていたので、今回のドラマ化が実現して、天国でとても喜んでいると思います。