岡山天音の“怪演”が止まらない! 『ある閉ざされた雪の山荘で』の“クセ強で難アリ”キャラは演技か?本心か?
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WEST.の重岡大毅が主演する映画『ある閉ざされた雪の山荘で』より、“クセ強で難アリ”なキャラクターを怪演する岡山天音を捉えた場面写真が解禁された。
【写真】強烈な存在感を放つ“クセあり俳優”役がぴったり!? 『ある閉ざされた雪の山荘で』岡山天音の場面写真
本作は、東野圭吾が1992年に発表した同名小説の実写映画化。登場人物が全員役者であり、彼らが挑む新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行われる設定で、書籍発売当時から大きな話題となった。トリックや人物描写の複雑さから、東野自身も今回の実写映画化に不安を覚えていたが、本作を試写で鑑賞後「それは全く杞憂でした」と映画の完成度の高さを絶賛。原作者も「見事」とうなるサスペンス・エンターテインメントが誕生した。
劇団に所属する役者7人に届いた、4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状。新作舞台の主演を争う最終選考で彼らが“演じる”シナリオは、【大雪で閉ざされた山荘】という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件。出口のない密室で一人、また一人と消えていくメンバーたち。果たしてこれは、フィクションか。それとも本当の連続殺人か。彼らを待ち受ける衝撃の結末とは―。
主人公・久我和幸を演じるのは、映画単独初主演となる重岡大毅。本作では、オーディションに参加する俳優の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”である久我を熱演。原作からはキャラクター性が異なる主人公を、“重岡ならでは”の表現に落とし込み、見事に演じ切った。
共演には中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗ら、同世代の人気俳優たちが集結。彼らは同じ劇団に所属する役者たちを演じ、一癖も二癖もあるキャラクターたちを好演している。
メガホンをとったのは、2012年の監督・脚本作『荒川アンダーザブリッジ』で注目を集めて以降、『ステップ』『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』などさまざまなジャンルの話題作を手掛けてきた飯塚健。密室内で仕掛けられた複雑なトリック、疑心暗鬼に陥っていく登場人物たちの心情、後半にかけて怒とうの展開を見せる本作を高いクオリティで描き切り、原作者の東野にも、「トリッキーな世界観を完璧に成立させている」と言わしめた。
同世代の豪華俳優陣が集結していることでも注目を集めている本作だが、特にその中でもずば抜けて個性的なキャラクターを演じているのが、直近作『笑いのカイブツ』で笑いに取り憑かれた男・ツチヤという強烈な主人公を熱演した岡山天音だ。岡山が本作で演じるのは、役でもプライベートでも強烈な存在感を放ち、同じ劇団の団員・元村由梨江(西野七瀬)への恋愛感情をこじらせてもいるクセあり怪優・田所義雄。
今回解禁されたのは、そんな田所を捉えた場面写真。次回公演の主演をかけた最終オーディションとして山荘に集められた7人の俳優のうちの一人として、周囲にライバル心をにじませる一方、想いを寄せる由梨江の隣にさりげなく座って笑顔を見せる姿と、壁に手をついてたたずむ姿を収めている。劇中での田所は、唯一劇団外から参加している久我には人一倍強く当たり、部外者へ不信感を持っている様子。事件が起きた際にも久我を疑う素振りを見せるが、果たしてそれは本心なのか、演技なのか―。
岡山をキャスティングしたことについて、飯塚監督は「天音とは10年ほどの付き合いなんですが、本当にたくましくなったなと(笑)。田所は“要”と呼ぶべき役なので、絶対に彼に託したいと提案させていただきました。信頼しかない俳優ですから」と明かす。そんな岡山は、田所について「クセ強で難アリな田所をどう全うするか、皆様の在り方を反響させながら作って行く作業が楽しかったです」と語っている。
先日解禁された本予告では、俳優たちが実際に本物の血が付いた花瓶を見つけて、本当の“殺人事件”ではないのかと疑惑を抱くシーンが描かれていたが、一方で“演技”なのかもしれないと、お互いが本心を明かせないまま物語は進んでいく。田所の取り乱す姿もまた“演技”なのか、それとも…。
スクリーンに映る全てが伏線。二重三重に張り巡らされたトリック。演技と嘘、そして隠された過去が交錯し、“謎解き”の枠を超えた衝撃のラストが訪れる本作。岡山演じる田所の繊細な演技にも是非注目してほしい。
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』は、1月12日より全国公開。