野間口徹、VRで美少女化? ドラマ『VRおじさんの初恋』4月放送決定
関連 :
暴力とも子による同名漫画が原作のドラマ『VRおじさんの初恋』が、NHK総合にて制作決定。主演は野間口徹、倉沢杏菜・井桁弘恵が共演する。
【写真】野間口徹演じる“おじさん”の、VRでの姿演じる倉沢杏菜
さえない中年の独身男性・直樹(野間口)は、VRの世界では制服姿の少女・ナオキ(倉沢)として過ごしていた。人といるのが苦手でVRでも1人で過ごすナオキだったが、ある日、天真らんまんな美少女・ホナミ(井桁)に恋をする。おじさんが、女の子の姿で、女の子のアバターに恋をしてしまったのだ。現実世界とバーチャル世界を行き来して進む物語。2つの世界がそれぞれ影響しあい、今までとは違う人生を見つけようとする主人公を描く新しい形のヒューマンドラマとなる。※VR=「Virtual Reality」の略で「仮想現実」とも。ゴーグルをつけ360°の映像を見ることで、その空間にいるような感覚を得られる。現在は、空間を移動したり、ものを動かしたり没入感の高い体験も可能で、世界中の人とのコミュニケーションもできる。
NHKドラマで初主演を務める野間口は「まずタイトルを見て、5回ほど復唱しました。分かりませんでした」としつつ、「台本を読み進め、理解していくうちに、直樹という人間に寄り添ってみたくなりました。現実世界において誰かといることが苦手で、VR空間でも上手く立ち回ることができない。そんな、生きることに不器用なおじさん『直樹』は、もしかしたら今すれ違った人なのかも知れません。彼と、50歳になったばかりの僕との共通点は、おじさんという一点のみですが、あっちとこっちを行ったり来たりしながら、きちんと直樹に寄り添えるよう、丁寧に演じたいと思っています」とコメントを寄せた。
VRアバター・ナオキを演じる倉沢は「VR・おじさん・初恋この3つのワードが重なる世界は私にとって未知のものでした。しかし、原作を読んでみるとすごく暖かくて人間らしいお話だと感じました。皆それぞれ抱えているものはあるけれど日々を生きていて。そんななか、VR世界の心と心の繋がりを通して変化するナオキを演じることに今は少し緊張していますが、原作のファンの方にも、ドラマで初めて見ていただく方にも心に届く作品にできるように精一杯頑張ります。よろしくお願いいたします」と意気込み。
同じくVRのホナミを演じる井桁は「仮想空間の中では自分がなりたかった自分になれる、出来なかったことができる。そんなVRの可能性と現実世界とのギャップを人の心に寄り添って丁寧に描かれた作品だと、台本を読んで感じました。VRの中の人物を演じるのは初めてなのでどう映るのか、どんな風に視聴者の皆様に受け取っていただけるか不安な部分もあります。ただ、VRの世界だからこそ出来る表現やアプローチの可能性にとてもわくわくしています。あくまでも現実世界があっての空間なのでその小さな心の機微や想いに寄り添いながら大事に演じたいと思います。今までにない作品になると思うので私自身も完成を楽しみに頑張りたいです」と心境を語っている。
脚本を務めるのは森野マッシュ。2022年、『ケの日のケケケ』が第47回創作テレビドラマ大賞にて大賞を受賞している。「原作を拝読して、VRの世界が現実と地続きに、この上なく美しく語られていることに衝撃を受けました。この作品の主人公である直樹は、特別な存在として描かれている訳ではありません。しかし彼の持つ柔らかな諦観や潔さ、その奥に宿る強さはとても魅力的で、素敵です。暴力先生が描かれた、心地よい静けさやあたたかな寂しさを脚本に閉じ込められるよう、精一杯書かせていただきました。華やかで、ノスタルジックで、現実的で、孤独で。あらゆる要素が混ざり合い、夕暮れのような浮遊感を纏う『VRおじさんの初恋』の世界を、ドラマでもぜひお楽しみくださいませ」と視聴者に呼びかけた。
ドラマ『VRおじさんの初恋』は、NHK総合にて4月スタート。