松居大悟監督最新作は『不死身ラヴァーズ』 見上愛が映画単独初主演、運命の相手役に佐藤寛太
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松居大悟監督の最新作『不死身ラヴァーズ』より、見上愛が本作にて映画単独初主演を飾り、佐藤寛太が相手役を務めることが発表。あわせてティザービジュアルが解禁された。
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連載時から「今までに読んだことがないジャンル」と話題を呼んだ高木ユーナの漫画『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載)。松居大悟監督が、構想10年の長きにわたり「諦めることができなかった」と魅了され続けてきた同作をもとに、切ない想いが交差する無防備な恋愛映画に作り上げた。
初めて原作と出逢った時からずっと主人公の2人に強く惹かれていたという松居監督は、「完成した作品を観て、あぁやっと2人に出逢えたと思いました。今回、演じてくれた見上愛さん、佐藤寛太さんとの出逢いも含めて、これまでの時間は必要だったのかもしれません」と述懐。ようやく制作できた喜びと共に、「好きは無敵。諦めることなんてできなくて、この10年で積み上げてきたものをすべて捨てて挑みました」と作品への覚悟を覗かせる。
一足先に本作を鑑賞した原作者の高木は、「私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです」と感激のコメントを贈った。
主人公・りのを演じるのは、本作が初の映画単独主演となる見上愛。松居監督が「この人が映画の中に存在してくれたら、自分の思っているところよりも遠くに行ける気がした」と惚れ込んだ見上は、Netflix『幽☆遊☆白書』、大河ドラマ『光る君へ』といった話題作へのオファーが続くだけでなく、キュートでファッショナブルなビジュアルも感度の高い若者からの注目を浴びている。本作では中学時代から大学時代までを溌溂と演じ、唯一無二の透明感とパワフルさを兼ね備えた存在感で観客を惹きつける。
見上は「りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります」と、撮影時を振り返る。
りのの運命の相手・甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、『HiGH&LOW』シリーズをはじめ、数々の作品でキャリアを積んだ佐藤寛太。近年では『軍艦少年』『正欲』での演技で俳優としての実力を確実なものとしている。
佐藤は「エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います」と作品への思いを語る。
主演の見上、相手役の佐藤に加え、青木柚、前田敦子、神野三鈴らが脇を固める。
監督は、5月10日より全国公開される『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟。脚本を手掛けるのは、テレビアニメ『スイートプリキュア♪』や『約束のネバーランド』、映画『海月姫』『長いお別れ』などの大野敏哉。大野が脚本を担当した映画『私の優しくない先輩』が震えるぐらい好きだという松居監督たっての希望が叶った。
松居監督は「大野さんは、リアリズムではない方法で、軽やかで切なく、闇があるのに明るくて、なにより規範からはみ出るほど生き生きとした人物の愛情賛歌みたいなものを描く」と語り、「本作で、りのは“今、じゅんが好きだ”という気持ちだけで突き進む。“ダサい”と言われるかもしれない姿を正面から描きたいと思って書き直した箇所は、この映画のラブストーリーとしての純度をより高めることになったのではないかと思います」と自信をのぞかせる。
あわせて解禁されたティザービジュアルでは、主人公・りのの弾ける笑顔が収められており、運命の相手・甲野じゅんへのまっすぐな想いが込められた「“好き”は無敵。」のキャッチコピーが添えられている。
両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしまう、甲野じゅん。そんな、じゅんを運命の相手と信じて止まない主人公・長谷部りの。なぜ彼は消えてしまうのか? そして、なぜ時を経て姿を変え、何度もりのの前に現れ続けるのか? カッコ悪くても「好き」を真っすぐに伝える大切さと無防備さから生まれる純粋なエネルギーが胸を打つ、「好きという気持ちを全肯定したい」松居監督の想いが結実した新世代の恋愛映画が誕生した。
映画『不死身ラヴァーズ』は、5月10より劇場公開。
※キャスト、監督らのコメント全文は以下の通り。