ヘンリー王子とチャールズ国王が口を利かない本当の理由
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英王室を離脱し、自叙伝やドキュメンタリーを発表するなど、独自の活動を行っているヘンリー王子。父チャールズ国王や兄のウィリアム皇太子との不仲が伝えられるが、父とは今や、電話をかけても無視される状況だという。それには理由があるようだ。
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Peopleによると、「『今はお繋ぎできません』と言われてしまいます。電話を受けてもらえません。彼は、国王の健康状態について連絡を取ろうとしましたが、それも繋いでもらえませんでした」と、王子の友人が証言しているそうだ。
今年5月、王子が立ち上げたインビクタス・ゲームの10周年記念式典がイギリスで行われたが、王室からの出席者はなく、王子が父や兄と面会することもなかった。王子の関係者は当時、国王のスケジュールが忙しかったため会えなかったとしていたが、父との間には、警備問題を巡って深い溝が出来ており、今では電話も出来ない状況だという。
王子は2020年に王室を離脱したことを受け、王族・要人警備執行委員会(RAVEC)の警護対象から外れた。これを受け、王子は経費の自己負担を申し出たが、高等裁判所はRAVECの判断を支持する判決を出している。王子はこの問題について、父に介入して欲しいと願っているが、王室の情報筋によると国王にこの権限はないそうだ。
王子は先日英ITVのドキュメンタリー『Tabloids on Trial(原題)』で、「今も危険なことに変わりありません。一人の人間が自分が読んだものを基に、単独行動を起こすだけで悲劇が起こります。それがナイフなのか酸なのかわかりませんが、本当に憂慮しています。僕が妻をこの国(イギリス)に連れ帰らない理由の一つです」と明かしていた。
王室関係者は、「王子は怯えており、この件に唯一対応できるのは父だと感じている」とコメント。また別の情報筋は「王子は何としても自分の家族を守ろうと決意している」と語っている。
さらに国王は、王室を離脱した王子がスポットライトを浴びていることを快く思っていないというが、王子は武装したセキュリティを雇えることから移住先にアメリカを選んだといい、Netflixとの契約や自叙伝発売も、警備費用を賄うためだという見方もあるそうだ。
双方歩み寄りを見せず、またウィリアム皇太子も父の味方だとみられていることから、和解への道は遠いとみられる。今や国王は完全に沈黙していると、王子の友人は話している。