芳根京子×キンプリ高橋海人が“男女入れ替わり”の物語に挑む 君嶋彼方のデビュー作『君の顔では泣けない』映画化&11月公開

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君嶋彼方による小説『君の顔では泣けない』(発行:KADOKAWA)が、芳根京子主演、King & Prine・高橋海人共演で実写映画化され、11月より全国公開されることが決定。併せて、キャスト・監督・原作者・プロデューサーのコメントが到着した。芳根と高橋は初共演。
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2021年9月に発売され、瞬く間に話題となった君嶋彼方によるデビュー作『君の顔では泣けない』。第12回「小説 野性時代 新人賞」を受賞し、発売前に重版が決定するなど、大きな注目を集めた。
物語の始まりは、高校1年生の夏。プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸と水村まなみ。これは何かの間違い、と元に戻ることを信じその方法を模索し奔走する。しかし、誰にも言えない秘密を抱えた陸とまなみは、15年経っても元には戻らなかった。進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れ…人生の転機を入れ替わったまま経験していくふたり。しかし30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる。
主演は芳根京子。本作について、「もがいて、もがいて、それでも精一杯、生きました」と語るように、入れ替わったことをなかなか受け入れられないまま馴染めず、不器用でありながらも誠実に生きようとする主人公・坂平陸を、揺れ動く衝動と痛みをもって演じ切った。
そして、陸と入れ替わってしまう水村まなみ役には、高橋海人。「僕の中にある想像力を総動員して作品に向き合いました。」と語る通り、心に「まなみ=女性」である本音を隠し、うまく「陸=男性」として気丈にふるまう難しい役どころを、柔らかな眼差しと感情で体現した。
監督は『決戦は日曜日』(2022)の坂下雄一郎。初めて原作を手に取った時、「15年間入れ替わったまま生きていく」という設定に、「こんなにもさまざまな解釈が可能で豊かな物語を作れるのか、と発明を発見したかのように驚いたことを覚えています」と振り返る。「困難な設定をどのように映像化するのか非常に悩んだ」と明かすが、リアルとフィクションの境を繊細に編み、入れ替わったまま大人になっていくふたりの15年を切なく、そして瑞々しく描き出す。
本作のプロデューサー・小西啓介は、芳根と高橋の演技について「他人の人生を生きている役を演じるという複雑で困難なミッションを見事にクリアしていただきました」と絶賛。さらに、「お互いを思いやる気持ち、戻りたいけど戻らないほうがいいんじゃないかという葛藤、本作にそこはかとなく漂う優しさと切なさと温かさはこの作品唯一無二のものだと思います」と語る。
そして、一足先に完成した作品を鑑賞したという原作者・君嶋彼方。「全員が原作に対して真摯に向き合って作り上げてくださった映画だと感じました」と素直な気持ちを明かし、「原作の一番のファンである自分が言うのだから間違いありません」と太鼓判を押す。
映画『君の顔では泣けない』は、11月全国公開。
※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記
芳根、高橋、監督、プロデューサー、原作者のコメント全文は以下の通り。