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吉沢亮×横浜流星『国宝』、カンヌ国際映画祭で割れんばかりの拍手と歓声 6分間のスタオベに涙

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映画『国宝』カンヌ国際映画祭公式上映に参加した(左から)李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙
映画『国宝』カンヌ国際映画祭公式上映に参加した(左から)李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)Kazuko Wakayama

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 カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出された映画『国宝』に主演する吉沢亮、共演の横浜流星、渡辺謙、李相日監督がカンヌ入りし、現地時間5月18日8時45分より公式上映が行われた。上映後には約6分にわたるスタンディングオベーションを受け、吉沢、横浜らは鳴りやまぬ拍手と歓声に感激の様子で応えていた。

【写真】カンヌの公式上映に参加した吉沢亮&横浜流星ら

 早朝からの上映にもかかわらず、チケット発売後、早々に完売。世界中から集まる映画関係者らで開場前から行列ができ、本作の期待の高さがうかがえた。上映後には李相日監督がQ&Aに登場。ジュリアン・レジ氏の質問のほか、来場者からの質問も受け付け、本作のキーワードとなる歌舞伎や女形の質問などが多くあがった。

 その後、現地時間同日16時から行われた公式上映に、吉沢、横浜、渡辺、李監督が参加。

 上映の会場で、ジュリアン・レジ氏から「本日は日本の監督をお迎えしまして、我々も非常に気に入った作品を紹介させていただきます。最近ではなかなか見ないメロドラマで、半世紀に及ぶ日本人の歌舞伎役者の半生を描いた作品です。そしてこの作品の特徴といえるのが、歌舞伎役者でもなく女形でもない、日本の映画界のスターの人たちが1年半かけて稽古をし、歌舞伎を再現しつつ、様々な人たちに歌舞伎を理解していただけるような映画になっています」と紹介された。

 登壇した李相日監督は「ボンジュール! フランス語はこれだけしか喋れなくてすみません(笑)。歴史あるカンヌ国際映画祭、そしてとても意義の深い成り立ちであるこの監督週間に選ばれたことを本当に、とてもとても、日本のスタッフも他の役者も全員が光栄に思っております。そして今日は先ほどジュリアン氏が紹介してくれましたけれども、(吉沢たちを見ながら)彼らの献身と努力が無ければ歌舞伎の映画に真実味を持たせることはできなかったので、そんな彼らとこの場に立てることを非常に嬉しく思っております。ちょっと長い映画ですが(笑)、どうか最後まで楽しんでください」とあいさつ。

 吉沢は「ボンジュール! 本日は、映画に携わっている者にとっての憧れの地で、世界中の皆さまに、日本の伝統芸能である歌舞伎を題材とした映画をお届けできることを非常に光栄に思います。僕と流星が1年半かけて歌舞伎というものと向き合って、どうにか完成させた作品です。皆さまがどのようにこの作品を観てくださるのか、非常に不安もありますが、すごく楽しみにしております。今日は最後までお楽しみください」とコメント。

 横浜は「ボンジュール! 映画人としての憧れの地、カンヌに来ることができ、非常に嬉しく思っております。日本の伝統芸能を題材にした人間ドラマが皆さまの心にどう届くのか、非常に楽しみにしております。上映を楽しんでご覧ください」、渡辺は流ちょうな英語で「グッドアフタヌーン! 皆さん本日はお越しいただきありがとうございます。本日ここに立てたことを本当に光栄に思います。二人の才能ある俳優の努力のたまものであるこの映画は、成功を手に入れるはずです。私は彼らの献身に心から敬意を払います。どうかこの作品をお楽しみください。そして繰り返しますが、この映画は少しだけ長いです(笑)」と語った。

 その後、4人は会場内で820人の観客と一緒に鑑賞。上映が終わると、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれ、歌舞伎の大向こうさながらに「KIKUO!」との声があがっていた。約6分にわたる熱狂的なスタンディングオベーションが続き、いつまでも鳴りやまない拍手と歓声に4人は互いに手をとりあい、高く上げ、満席の観客に感謝を表現。吉沢と横浜は熱く抱き合い、李監督と渡辺は握手をするなど、お互いをたたえ合い、喜びを分かち合った。

 上映後、李相日監督は「(上映の)最後の最後で、ものすごくちゃんと我々が込めたものがすべて届いている、伝わっているという感触がダイレクトにあって、震えが来る感じがしました」と思いを述べた。

 吉沢は「我々がこの作品に込めた熱量みたいなものをしっかり受け取ってくださって、これだけの盛り上がりを見せてくださり、すごく胸に来るものがありました」、横浜は「観終わった後の鳴りやまない拍手、あの光景はこれから先も忘れないと思いますし、本当に役者をやっていてよかったなと思える瞬間でした。ありがとうございます」、渡辺は「最後に喜久雄が観た風景を僕らみんなで観させてもらった、そんな気がしました。ちょっとやっぱりここ(胸)が震えました」とコメント。4人全員が涙をにじませ、感謝の言葉を述べた。彼らがロビーを去る際にも大きな拍手が起こった。

 観客からは「とても美しくて印象に残る映画でした。映像も非常に印象的で、素晴らしかったです。クライマックスのシーン、すべては語りきれませんがコントラストがとても美しかったです。もっともっと続きを観たいと感じさせました」「とても面白かったです。私が予想していた以上のものでした。監督の演出も素晴らしくて、すべてが自分にとっては新しい世界であり、すべての観点が自分にとっては発見でした。私は歌舞伎についてまったく知らなかったので、この映画は歌舞伎と日本文化に対してのいい発見になりました」「シンプルにとても素晴らしくて、美しい日本文化の発見がありました。映画のもつリズムのおかげで、私たちも歌舞伎役者になっているような気分で鑑賞し、とても素晴らしい3時間の体験でした」などのコメントが寄せられた。

 映画『国宝』は、6月6日より全国公開。

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