ホラー×青春の融合! 『カラダ探し』最新作撮影秘話&メイキングカット公開
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本作の最大の見どころとなるのが、日本初の木製ジェットコースター「ジュピター」における“赤い人”との激闘シーンだ。6万本の米松によって組み上げられたジェットコースターは、美しく雄大。日没後、ライトアップされたシルエットにはゾクリとするような凄みがある。
ジェットコースターのスタート地点で、高広・陸人・岬がタッグを組んで“赤い人”と戦うシーンの撮影は、羽住英一郎監督を中心に入念な準備が進められていた。その間にも試運転が繰り返され、コースターの「ゴー!」という加速音が現場の緊張感をさらに高める。やがてスタート地点に戻ってきたコースターを舞台に、いよいよ本番撮影が開始。激しいアクションが繰り広げられる場面となるが、高広役を前作から続投し、羽住監督とも再タッグとなった眞栄田は「高広ならこう動くと思う」と熱心にディスカッションを重ねる。細やかな動きにもキャラクター性を反映させながら、シーンをいっそう豊かなものへと仕上げていった。
櫻井と安斉も全力で動きに食らいつき、“赤い人”と大格闘を繰り広げる。背後から目玉をギョロリと光らせた“赤い人”が襲いかかると、陸人役の櫻井が「岬、うしろ!」と叫び、岬役の安斉が即座にハイキック! 岬の蹴りによって“赤い人”が吹き飛ぶ場面のために、安斉は撮影の合間も蹴りの練習に余念がなかった。
スピード感あふれるアクションとなるうえ、羽住監督からは「“赤い人”に気づいてから蹴りを入れてほしい。その“間”が大切」と細かな指示が飛ぶ。安斉は当てるタイミングを合わせるのに苦労しつつも、本番では渾身の蹴り。監督から「OK!」の声がかかると、思わず「よっしゃ!」と両手でガッツポーズ。熱演を称えるように、スタッフからも「おおー!」と歓声が上がった。
“赤い人”は、蹴られてぶっ飛んでもまだまだ襲いかかってくる。ビビリな性格の陸人も“赤い人”に飛びかかり、必死に戦う。陸人の血糊が増えていく過程も壮絶な死闘を物語っていたが、「うわー!」と“赤い人”を押さえつけたシーンの後、櫻井は“赤い人”役のキャストに「今の強さ、大丈夫でしたか?」と気遣う優しさも。高広&陸人&岬の連携プレイが必須となる場面は、キャスト陣の全身から集中力と一体感がにじみ出る迫力のシーンとなった。
その後、高広と岬を乗せたジェットコースターはついに動き出し、ハイスピードで上昇&落下する。カメラは木製コースターの揺れときしむ音までをとらえ、観客もコースターに乗り込んでいるかのような臨場感を味わえる。さらに、コースターの頂上にまで“赤い人”が追いかけてくるのだからスリル満点だ。
原祐樹プロデューサーは、「ジェットコースターを登場させることで、間違いなく前作とは迫力が違うものになる。ジェットコースターで“赤い人”との対決を撮ることができたのは、羽住監督だからこそ。試行錯誤しながらどうやって撮るのかと、新しいことに毎回チャレンジしていらっしゃる」と数々のエンタメ大作を送り出してきた羽住監督の手腕に惚れ惚れ。スタッフ、キャストがアイデアと情熱を持ち寄り、「アトラクションムービー」と呼ぶにふさわしいホラー映画が誕生した。
あわせて、本レポートの様子を捉えたメイキングカット6点が一挙解禁された。連日深夜まで実際の遊園地で撮影に臨んだキャストたち。園内フードを手にしたショットやアトラクションに乗る姿は、まるで修学旅行のようなほのぼのとした「青春」そのものだが、その現場で生み出された本作は、“超刺激的”なホラー作品でもある。
映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』は、9月5日より公開。