谷崎潤一郎『饒太郎』原案 映画『JOTARO』より本予告&場面カット公開
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芳村宗治郎主演の映画『JOTARO』より、ポスタービジュアル、本予告、場面カットが解禁された。
【動画】映画『JOTARO』本予告
本作は、文豪・谷崎潤一郎の究極のマゾヒズム小説『饒太郎』を原案として山嵜晋平監督のメガホンで映画化。
原作小説は、大正3年(1914年)に発表された短編小説。性嗜好(しこう)に偏りを抱える青年が、ある女性と出会い、やがて実践に及ぶ快楽のてん末を描いた作品だ。人間の内面に潜むゆがんだ欲望が、静かに、しかし執拗(しつよう)に描き出されており、谷崎文学の中でも、異様な感覚と不穏な気配を色濃くたたえた一編として知られている。
90秒の本予告映像は、小説家の泉饒太郎(芳村宗治郎)が執筆に行き詰まっているシーンから始まり、金を借りている担当編集者の松村英司(平野宏周)からも「全然、終わってないじゃないですか」とあきれられる始末。それに対し、饒太郎は「僕には刺激が足りないんだ…」と漏らす。饒太郎は松村から紹介された写真家の貴島蘭子(行平あい佳)とすでに身体を重ねる関係にあったが、どこか物足りなさを感じていたようだ。
「美は善より悪と一致する。美は悪にこそある。善人より悪人の方が美を遺憾なく発揮するに適している」と、異様なまでに“美”と“悪”に対する欲望を抑えきれない饒太郎。「俺の好奇心を挑発するような子はいないかな?」と漏らしていた饒太郎の前に現れたのは、パパ活で3000万だまし取り逮捕されたという美しき元犯罪者・海原杏奈(山崎翠佳)だった。「私、更生しました」という従順な杏奈に対しても、「猫をかぶるのは止めませんか?君、悪人でしょ?」と執拗にこだわる饒太郎。
饒太郎と杏奈の関係は日を追うごとにエスカレートし、杏奈の奥に潜んでいた本性も次第に姿を現していく。「やっと、見つけた」という饒太郎の言葉からも、禁断かつ濃密な谷崎潤一郎の世界観の広がりを予感させる本予告映像となっている。
ポスタービジュアルには、首輪を付けた饒太郎とリードを手にした杏奈。それぞれが思惑を秘めた表情を浮かべ、強烈なインパクトを与える。白と黒のコントラストがスタイリッシュな美しさを引き立てる一方、右側に走る赤いスクリブルが、饒太郎の「僕の欲望を満たしてくれ――」という感情を表わすかのように、ゆがんだ欲望がにじみ出ている。
映画『JOTARO』は、5月15日よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほかにて公開。
※山﨑翠佳の「崎」は「たつさき」が正式表記。

