映画『過怠』唐田えりか、言語の壁を越えた共演者・知英との信頼関係を明かす
ナカチカピクチャーズが開催するラインナッププレゼンテーションにて、2027年2月5日公開される日韓合作映画『過怠』のプレゼンテーションが行われ、主演の唐田えりかがスペシャルゲストとして登壇。役柄と逆の立ち位置で支え合った知英(ジヒョン)との共演エピソードや、繊細な撮影裏話を語った。
【写真】唐田えりか登壇! 日韓合作映画『過怠』の撮影裏話を語る
ナカチカピクチャーズ代表・大庭康裕は「2023年3月に、映画『Winny』で本格的に映画配給に参入して以来、初年度の公開本数は15本でした。それが今年(2026年)は31作品をお届けできるまでに成長することができました」と報告。今後のラインアップについて「ジャンルや規模はさまざまですが、すべての作品において『ビジネスとして堅実にやりたい』、そして『人の記憶に長く残る興行にしたい』という強い思いを持って取り組んでおります」とコメントした。
発表会では多彩な作品が紹介される中、日韓合作映画『過怠』のプレゼンテーションでは、主演の唐田が登壇。オファーを受けた際の心境について、唐田は「最初にお話をいただいた時は、韓国人の役というところに不安がありました」と振り返りつつも、「脚本を読んでいく中で、知英さんが演じる菜々子とジヒョンが出会うことによって、自分の人生が動かされていくということは、“選択の連続”でもあるんだと。それが人生にどう反映されていくのか、自分にとっても深く考えさせられる脚本でした。難しい題材ですし、韓国人役という不安はありましたが、その脚本の力で『私も挑戦してみよう』と思わされました」と、作品が持つテーマ性の強さが後押しになったことを明かした。
劇中では唐田が韓国語を、知英が日本語を披露する。お互いの立場が逆転した役柄について唐田は、「やはり知英さんは韓国の方で、わたしは日本人なので。役柄とお互いの立場が逆なんですね。だからこそ、お互いがお互いを支え合うかのように、私が韓国語を話す時は知英さんに『これ合ってますか?』と聞いて、知英さんも『日本語はこうでしたっけ?』みたいな感じで、お互いに確認し合いました。準備段階からお互いを支え合い、刺激し合うという部分で役ともリンクしていましたし、だからこそ相手役が知英さんでよかったな、という気持ちでた」と息の合ったチームワークをアピールした。
また、学生時代にKARAのCDを購入していたという唐田は、「その方とお芝居できる日が来るなんて……。普段の知英さんはもちろんスーパースターという面もあるんですが、すごくちゃんと素朴な部分も持っていらっしゃって、とても聡明な方だなと感じていました」とリスペクトをにじませた。
一方で、日本人でありながら韓国人ネーティブの役を演じる苦労についても吐露。「知英さんはすごく耳がいいんです。それゆえにプレッシャーでしたね」と苦笑いを見せながらも、「撮影の数ヵ月前から韓国の先生についていただいて、韓国語のレッスンに通いました。同じシーンを何度も何度も、何時間も教えてもらって。たとえ言葉自体は喋れても、日本人独特の発音やイントネーションがどうしても抜けなくて。そこを取るのはものすごく苦戦しました」と陰なる努力を明かした。
自身が演じたジヒョンという役について、唐田は「ジヒョンは、言葉数は多くはないですが、発する言葉にうそがない人だなとすごく思っていました。脚本の中にも、いろいろなヒントがちりばめられている気がして、喋ることは多くなくても、この表情ひとつでジヒョンの良さが伝わったらいいなと思う部分がたくさんありました。セリフがない瞬間も含めて、とても大切に演じました」と語る。
イベントの終盤、唐田は感謝の言葉を述べ、「自分にとって映画は、生活の中でも自分の人生の中でも、すごく大事な表現であり芸術のひとつだなと思っていて。いつも自分のそばには映画があったな、という記憶があります。今、こうして映画の仕事をさせていただく中で、自分にとっての大切な表現がお芝居なんだと改めて気づきました。映画を観てくださった方が『いつもそばに映画があるんだな』と思っていただけるように、私と同じような人がひとりで一人でも増えたらいいなと思っています。これからもそういう表現ができるよう精いっぱい頑張っていきますので、どうか皆さまのお力添えをいただけたらうれしいです」と真摯なメッセージを送った。
映画『過怠』は、2027年2月5日全国公開。
