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元祖日本のディーバ・美空ひばりさん自宅に遊びに行ってみた

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「美空ひばり記念館」リビング
「美空ひばり記念館」リビング クランクイン!

 戦後の日本を歌で支え、生涯芸道一筋に生きた昭和の歌姫といえば、美空ひばり。1973年からこの世を去るときまで過ごした目黒区青葉台の自宅を「記念館」として一般公開することになった。彼女の誕生日である5月29日にオープンした「美空ひばり記念館」に筆者が潜入。現在、予約しても3ヵ月待ちという人気の記念館をレポートする。

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 中目黒駅から8分、代官山駅より7分。美空ひばり記念館(東京都目黒区青葉台1-4-12)は、旧山手通りから一本路地に入った住宅街の一角にどーんと現れる。記念館の入り口はチケット売り場兼コアなグッズ売り場に。壁に掛けられている看板の文字は、生前交流が深かったという女優・中村メイコが書いたものだとか。ここでは、美空ひばりの華麗なる略歴をダイジェスト映像で楽しめるようになっている。

 ここで、簡単に美空ひばりのプロフィールを紹介しておこう。本名・加藤和江は、1937年5月29日神奈川県生まれ。第二次世界大戦集結の翌年、若干9歳で芸能界デビュー。以来、1931曲を歌い、170本の映画に出演。舞台を踏んだ回数も数知れず。座長を努めた公演は、なんと4600回にも及ぶ。コンサート動員数は約8000万人。金色有効賞、紺綬褒章、日本レコード大賞、ブルーリボン大衆賞など、数々の栄冠に輝いた。惜しまれつつ、1989年6月24日に永眠。同年7月、女性初となる国民栄誉賞受賞。この世を去ってなお、歴史に残る偉業を成し遂げているのだ。

 華麗なるプロフィール映像を見終わったら、いよいよ自宅へ。エントランス横の階段を登ると、緑豊かな庭が広がる。美空ひばりが大好きだったという庭では、春は櫻や藤の花など、季節折々の草花を楽しめるのだ。ひばりプロダクションの担当者曰く「人を招くことが大好きだったひばりさんは、この庭に焼き鳥や寿司の屋台を作ってホームパーティを楽しんでいた」そう。

 庭に隣接している和室は客人を招いていた部屋だったとか。来場者はこの部屋で、お茶とお菓子を楽しめる。お菓子は彼女の好物だったもの。お菓子はシーズンごとに変わるそうで、これからは、“麦茶”と“ところてん”だそう。「ひばりさんの好みは、酢が利きすぎていないところてん。好んで食べていたものに近いものをご用意しています」とは、ひばりプロダクション担当者。彼女の定位置は「庭に近い左端。横に置いてある電話も当時のまま」だとか。

 残念ながら中には入れないが、ガラス張りの窓からリビングの様子を伺うことも。リビングには、珍しい紫色のグランドピアノやソファーセットが、壁には直筆の書や画が飾られている。『みだれ髪』(87)以降、レコーディングに行く前の声だしを、ここに置かれたピアノを使って行っていたそう。

 ここまで体験して正味45分。当時の付き人や「美空ひばり後援会」のスタッフが、当時のエピソードを交えながら案内してくれるので、ファンはもちろん、ファンでなくても楽しめそうだ。

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