ハリウッド版『ゴジラ』に自ら売り込み出演!ヒュー・ジャックマンも惚れた日本人俳優

誕生から60年の節目を迎える特撮怪獣映画の金字塔『ゴジラ』が、ハリウッドによって『GODZILLA ゴジラ』として蘇る。日本からは渡辺謙が参戦するなどキャスティングも話題だが、そこにはもう一人の逸材がいる。ヒュー・ジャックマンも認めた日本人俳優、山村憲之介その人である。
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大阪府出身、現在28歳。俳優を志したのは約10年前。映画『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』で稲妻に撃たれたような衝撃を受け、俳優を志す。
「それまであまりにも無知で、俳優は選ばれた人がなるものだと思っていた。でも海外の俳優の経歴を調べると、自ら大学で演技を学び、デビューする人が多いことを知った。僕も人を感動させたり、笑わせたりしたい。自分の仕事はこれだと思った」と若かりし当時を振り返る。
人は誰も憧れや夢を持つ。しかしそこに邁進し、実現させるのは別問題。だが山村の場合は、失礼ながら“無知”が功を奏した。標準を合わせたのは、なんと世界である。「当時は今とは違い、海外で活躍する日本人俳優はいませんでした。だったらその一人に自分がなればいい、恐れ多くもそう思った。苦手だった英語だって“できる”という気持ちでした」と恥ずかしそうに頭をかく。
英会話学校に通い赤点常連だったのが、たった1年で上級クラスに。そしてオーストラリアにある名門フリンダーズ大学の俳優コースに見事合格する。そこで初めて演技のイロハを学ぶ。24歳で帰国し、日本の映画やテレビドラマのオーディションを受ける。
しかしこれだけの経験を重ねていながらも全滅。親の反対を押し切って飛び出しただけに、フラフラはしていられない。地元で契約社員として英会話教師の仕事に就いた。夢は破れたように思えたが、山村はただでは起きなかった。