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売れっ子脚本家は元・私立探偵、謎に包まれたクリエイターの素顔

映画

元・私立探偵サイモン・バレットが脚本を手掛けた最新作『ザ・ゲスト』
元・私立探偵サイモン・バレットが脚本を手掛けた最新作『ザ・ゲスト』(C)2013 Adam David Productions

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 スリラー映画『サプライズ』に続く盟友アダム・ウィンガード(監督)との最新作『ザ・ゲスト』がまたも熱狂的に迎えられ、いまや映画界最注目の脚本家となったサイモン・バレット。しかし、実は数年前までフルタイムで勤務する私立探偵だったという変わり種でもある。はたして異色の経歴はトリッキーな作風にも影響を及ぼしたのか? 謎に包まれたクリエイターの素顔に迫る。

【関連】『ザ・ゲスト』特集:訪問者の正体に驚愕!『サプライズ』監督×脚本家が仕掛けるスリラー

 時に警察も投げ出す事件の真相を追い、悪漢たちとの乱闘も辞さない――そんな明らかに映画の見過ぎによる“探偵”イメージを持っていたため、サイモンもそれは大層なタフガイを想像していたが、公開を前に行ったインタビューで聞こえてきた声は実に控え目で物静か。監督のアダムがハキハキと大きな声で喋るのとはなかなかに対照的だ。

 こんな感じで本当に探偵なんてタフな仕事が務まるのか? と思ったが、実際は身を隠しての調査が主であろうから、かえってこの存在感を消すかのあり方が探偵業には向いていたのかもしれない。

 だが、本人によるとどうやら探偵の仕事は好きではなく、調査自体もさほど上手くはなかったが、しかし報告書の出来がよかったから上司やクライアントの受けはよかったという。昔からライティング力に長け、新作『ザ・ゲスト』でも存分に見せたストーリーテラーとしての資質がすでに備わっていたことを思わせる話である。

 「シリーズものってだんだん悪くなっていく欠点があるような気がします。たとえば『ハロウィン』3と4はまあまあよかったけど、5・6になるとどうかなっていう感じで、7・8になるとよくなかったし、『ターミネーター』も2はクラシックですけど、3・4に関してはクエスチョンマークです」。

 インタビューでもこのように、納得のいく具体例を挙げての説明で、なるほどと思わせる。報告書も同様の感じで仕上げていたのだろうか。

 探偵だった経験は今の仕事にも役立っているとサイモンは語る。探偵ものとして始まりながらその定型に納まらず、物語が思ってもない方向へ展開していく――いつかそんな作品も観てみたい。(文:しべ超二)

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