金メダリスト射殺事件を映画化『フォックスキャッチャー』公開決定、S・カレル新境地

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『カポーティ』や『マネーボール』で知られるベネット・ミラー監督の最新作で、2014年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『FOXCATCHER』の邦題が『フォックスキャッチャー』に決定し、2015年2月14日に公開されることが明らかになった。
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本作は、1996年に全米を震撼させたデュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した作品。心の暗部でつながれた大富豪とレスリング金メダリストの病的ともいえる心理を鮮烈に描き、静かな狂気を映し出した。
射殺事件の犯人でデュポン財閥御曹司のジョン・デュポンをスティーヴ・カレルが熱演。事件に巻き込まれていく五輪メダリスト兄弟の兄をマーク・ラファロ、弟をチャニング・テイタムが扮する。
スティーヴは、これまで『40歳の童貞男』『ゲット スマート』などのコメディ作品で活躍してきたが、本作ではシリアスな役柄を見事に演じて新境地を開拓。その高い演技力が評価され、早くもアカデミー賞主演男優賞のノミネートが有力視されているほどだ。チャニングも鬼気迫る怪演で、作品をより深い物語へと導いている。
ベネット監督最高傑作との呼び名も高い本作。監督の手腕と役者陣の最高の演技で、11月14日に全米公開されると「今年、最高の映画」「ベネット・ミラー監督のずば抜けた才能は明らか」などの絶賛の声が相次いだ。アカデミー賞最有力候補とも言われるだけに、注目が集まる。