雨に唄えば、ウエスト・サイド物語…ミュージカル映画ポスターが集結する展覧会開催

20世紀大衆娯楽の代名詞の一つとして君臨したミュージカル映画のポスター50点以上が、一堂に会した展覧会「ポスターでみる映画史 Part2 ミュージカル映画の世界」が、東京国立近代美術館フィルムセンターにて3月29日まで、京都国立近代美術館にて6月6日から8月16日まで開催される。
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ブロードウェイのステージの息吹を伝え、華麗なダンスと珠玉のメロディによって世界の映画ファンを魅了してきたハリウッド・ミュージカル。タップの名手フレッド・アステアを生んだ戦前のRKO社のミュージカル、ジーン・ケリーらとともに50年代に黄金期を迎えたMGM社の作品群、そして60年代以降の大作路線など、同展覧会ではその華やかなジャンルの系譜をたどる。
イラストレーターであり、デザイナーの和田誠が所蔵するオリジナル版のポスターを中心に、ミュージカル映画ポスターの名コレクター・大山恭彦の逸品も加え、『雨に唄えば』『バンド・ワゴン』『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』など、世界映画史を飾る名作中の名作ポスター計54点を出展。アメリカン・グラフィックの王道ともいえる明朗な表現を楽しむことができる。
会期中、全出品作品の解説を添えた特別仕様の展覧会ガイドを配布するほか、東京会場では2月14日に映画評論家・小藤田千栄子、3月14日に本展出品者である和田誠によるトークショーをそれぞれ開催予定。ミュージカル映画ファンもこれから観たい人も、その魅力を存分に堪能できる展覧会となっている。
「ポスターでみる映画史 Part2 ミュージカル映画の世界」は、1月6日から3月29日まで東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催。6月6日から8月16日まで京都国立近代美術館にて開催。