上白石萌音、日本アカデミー賞新人俳優賞『舞妓はレディ』を振り返る

周防正行監督作『舞妓はレディ』公開初日の舞台挨拶で、溢れる感情を抑えきれずに檀上で泣きじゃくった上白石萌音。「9月13日。あのときのことは、みなさんからいただいたアドバイスも、日付けも絶対に忘れません。人生で一番泣いた日だと思います」とはにかむ上白石。『舞妓はレディ』のDVDリリースにあわせ、あれから半年を経た上白石に迫った。
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「撮影が終了してから、しばらくは抜け殻でした。いるのにいないみたいな。もぬけの殻のような状態になっていたのですが、1週間くらいして、母に“そろそろしっかりしなさい!”って怒られました(笑)」と話す上白石。
クランクアップシーンは、舞妓や芸妓の面倒をみる男衆(おとこし)に扮した竹中直人が、上白石の前で「男衆の歌」を歌い踊るシーンだった。「最後にして最大の山場。試練でしたね」と声を上げて笑う。
「竹中さんは普段から本当にサービス精神旺盛な方。一緒にいて本当に楽しかったのですけど、あのシーンでの春子は笑ってはいけなかったので、こらえるのに必死でした。しかもそのシーンの振付は竹中さんご自身がされていて、毎回、アドリブで違うんです。本当におもしろくて、大変でした(笑)」。
そして公開時を、「私も頑張ろうと思えた、何か新しいことを始めてみようと思えたと言ってくれた友達がいて。この映画が何かを始めるきっかけになってくれたら嬉しいな、自分も頑張ろうと思ってもらえたらいいなと思っていたので、またひとつ夢が叶ったというか、本当に嬉しかったですね」と思い返した。