マッツ・ミケルセン、初来日!自由撮影でカメラ女子殺到「皆、カメラ持ってるね」

デンマークを代表する俳優マッツ・ミケルセンの来日舞台挨拶を兼ねた、映画『悪党に粛清を』日本最速上映会が12日に開催。マッツは来日後、歌舞伎を観劇したとのことで「素晴らしかった。デンマークにも形式的な劇あるのだが、通じるものがある。楽しませてもらった」と語った。
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来日後ほとんどホテルに缶詰だったというマッツは、「景色がすごくきれいなのはわかった。これから2日間はオフなので町に繰り出そうと思っている」と笑みを見せる。また、舞台挨拶では写真撮影が可能だったこともあり、数多くの観客が写真を撮影。マッツは「日本人って皆、カメラを持っているんだね」とコメントし、笑いを誘う。
本作は、1870年代アメリカを舞台に、妻子を殺された男の壮絶な復讐を描くウエスタンノワール。撮影地の南アフリカついて「景色のいいところだったので撮りたい画は撮れたが、すぐ横をシマウマが走っていたりと、アングルに気をつけなければならなかった。キャストの皆はカウボーイの格好をしているが、現地の南アフリカの人たちが地元の言葉を話していたり、と非常にシュールな現場だった」と振り返る。
感情を抑制した芝居を得意とするマッツ。司会者から「今回の演技について考えられたことは?」と質問されると、「その抑制された演技というのは文化的なこともあるかもしれない。デンマーク人にとって、それはリアリズム。今回は西部劇なので、台詞で運ぶわけではない。表情で語るというジャンルだと思う」と語った。
マッツは、2006年公開の『007/カジノ・ロワイヤル』で国際的にブレイクし、2010年には母国・デンマーク映画界への貢献から、女王陛下マルグレーテ2世よりナイトの称号を授与されたほど、人気・実力ともに折り紙つきの俳優。初来日決定の一報の際は、“マッツ”がツイッターでトレンド入りを果たし、本上映会のチケットも発売わずか1分で完売するなど、日本でも高い人気を誇っている。
映画『悪党に粛清を』は6月27日より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。