西島秀俊主演『クリーピー』は薄気味悪い? 黒沢清監督が明かす最新作の見所

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第15回日本ミステリー文学大賞・新人賞を受賞した小説「クリーピー」が、監督・黒沢清×主演・西島秀俊により、実写化される。共演者には、竹内結子、香川照之、川口春奈、東出昌大ら、豪華キャストが集結した。8月初旬、東京近郊の住宅街で行われた撮影現場の様子をレポートする。
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『岸辺の旅』で、第68回カンヌ映画祭・ある視点部門の監督賞受賞した黒沢清監督の最新作となる『クリーピー』。本作は、ある夫婦の平穏だった日常が、“奇妙な隣人”への疑惑と不安を抱いたことから、深い闇へと引きずり込まれていく“恐怖”を描き出している。
主演を演じるのは、西島秀俊。『ニンゲン合格』(99)、『蟲たちの家』(05/オムニバス)、『LOFT ロフト』(05)に続き、黒沢監督とは4度目のタッグとなる。10年ぶりとなる西島のことを、黒沢監督は「クリアな感じが全然変わっていない。彼も40代半ばなので、以前、役所(広司)さんがやった役が西島くんにもできるよねという思い」と期待を寄せる。
高倉と共に事件を追う刑事・野上役を演じる東出昌大に対して、「まだ撮影を始めてから日にちは浅いですが面白いです。何を考えているのかさっぱりわからない。底知れない感じだけど、決してネガティブではない。陽気といったら変ですけど、基本は明るい感じがする」と評する。