佐藤健、宮崎あおいから会話拒否? 撮影の合間は「裁縫をしています」

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俳優・佐藤健が20日、映画『世界から猫が消えたなら』の完成報告会見に出席。登場時から緊張感を見せながらも “猫愛” をアピールし、映画『世界の中心で愛を叫ぶ』を手がけた東宝株式会社取締役の市川南と春名慶プロデューサーのコンビと組んだ本作について「勝たねばならない勝負作」と強い思いをにじませた。
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本作は、川村元気による同名小説の劇場版。自分と同じ姿の悪魔から「大切なものをひとつ“消す”ことと引き換えに1日の命を与える」という条件を突きつけられた余命わずかの30歳の郵便配達員が、生死の間で揺れ動く様を描く。
シックなスーツで会見場に登場した佐藤は、冒頭で「生まれたとき家族が猫を飼ってて、17歳で一人暮らしをするために家を出るまで17年間ずっと、そばに猫がいる家庭で育ちました」と挨拶。「もし世界に猫がいなかったならきっと、全然違う人格になっていたと思います」と本作への共感を示し、言葉を噛みしめるように「完成した映画はとても素晴らしいと感じました。僕のキャリアにとっても、絶対に勝たねばならない勝負作となりました」と言い切った。
原作者の川村元気から、映画化にあたって「(主演は)佐藤さんしか思いつかなかった」と言われると「恐縮です」と応える佐藤。そして、元々小説を読んでいたことを明かし、「もしこれが映画化されたら“(主演は)俺じゃないな…”と思っていた。だからまさか自分にオファーが来るとは思わず、すごくうれしかった」と喜びを語る。
内向的な“僕”と高圧的な“悪魔”の二役の演じ分けに関して、「すごく難しい役どころ。“チャンスとピンチが同時に来たな”と思った。二役やるとき、俳優ってやりたがりすぎちゃう。(監督に)野放しに演技させられていたら、多分ひどい映画になっていた」と振り返り、永井聡監督の演技指導に感謝の念を示す。
また、共演した宮崎あおいとの印象的なエピソードを問われると「僕と二人で待合室にいるときの95%は、裁縫をしています。喋りかけるなってことですかね?」と報道陣に問いかけて会場を沸かせつつ、宮崎の裁縫技術を「プロレベル」と絶賛した。
映画『世界から猫が消えたなら』は、5月14日より全国ロードショー。