早霧せいな、宝塚版『るろ剣』をアピール「アニメとも映画とも一味違う」

宝塚歌劇団雪組トップの早霧せいなが1日、咲妃みゆらとともに浪漫活劇『るろうに剣心』の通し舞台稽古に出演。報道陣向けの囲み取材にも応じ、意気込みや役どころについて語ったほか、「アニメとも映画とも一味違う、宝塚ならではの華やかさが加わっています」と本作をアピールした。
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本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された和月伸宏による漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とする宝塚歌劇団による舞台。幕末に伝説の“人斬り抜刀斎”として恐れられ、明治維新後は“不殺(ころさず)”を誓った剣客・緋村剣心が、逆刃刀を手に人助けをする様を描く。脚本・演出は小池修一郎。
主人公・緋村剣心役の早霧は「原作を基本としながら、アニメとも映画とも一味違う、宝塚ならではの華やかさが加わっています」と話し、「剣心が人斬りだったところはよりクールに、流浪になってからは物腰が柔らかくなった部分を強調しています」と演じ分けの強弱を意識しているとコメント。
ヒロイン・神谷薫役の咲妃は「原作にない、小池先生の作り上げられたるろうに剣心の面白さがあります。そこのスピーディーな展開が見どころ」と話し、「(神谷薫は)下町育ちの江戸っ子。チャキチャキした竹を割ったような性格を意識しながら取り組んでいます。漫画の世界から飛び出した、生身の人間が演じる神谷薫を追求していきたい」と意気込みを語った。
早霧が神谷のキャラクター性を「剣心の過去のトラウマを静かに溶かしてくれる存在。近くにいてもらって心地よく、自分自身が存在していられる、隣にいてくれる温かいところが魅力」と評すると、咲妃は早霧の演技について「抜刀斎であるときと剣心の二面性を丁寧に演じられています。垣間見える抜刀斎としての影の部分と、剣心としての日なたの部分を両方きちんと表現されている早霧さんは、剣心そのもので魅力的」と絶賛した。
宝塚歌劇団雪組による浪漫活劇『るろうに剣心』は、5月8日まで東京宝塚劇場にて公演中。