佐藤健、「辛い状況にいる方々の励みになれば」“せか猫”を通して力に

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俳優の佐藤健が18日、映画『世界から猫が消えたなら』の完成披露舞台挨拶に、宮崎あおいや濱田岳、石井杏奈、奥田瑛二、原田美枝子、永井聡監督、原作者の川村元気とともに登壇。色とりどりの花が飾られたステージ上でトークを繰り広げ、熊本地震の被災者に向け、本作が「辛い状況にいる方々の励みになれば」とコメントを寄せた。
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本作は、男女愛や家族愛をテーマにしたヒューマンドラマ。余命わずかと宣告された郵便局員の“僕”が、瓜二つの悪魔と「大切なものを一つ消す引き換えに1日の命を与える」と話を交わしたことから物語が動き出す。
佐藤は「ワンシーンワンシーン、丁寧に演じさせて頂きました。僕たちにとって大切な作品になっています」と挨拶。宮崎は「こんなにステキなお花に囲まれて舞台挨拶をするのは初めて。すごく嬉しい」と感激しきり。そして「アルゼンチンに行って、イグアスの滝の前でお芝居をしました。すごい経験をさせてもらいました」と撮影当時を振り返った。
世界から消えたら困るものを問われて宮崎は「酸っぱいもの」を挙げた。「梅干しとかお酢、酢の物。子供の頃、酢の物が大好きすぎて、食べ過ぎてお腹が痛くなった」と告白する。
また、佐藤は自身について「本当に泣かない」と話す。「映画とか漫画、小説以外で泣くことは何年もない。普段本当に泣かないので、映画を観るときは感情を開放させて泣くようにして、“涙筋”を鍛えている」とのこと。一方、宮崎は「嬉し泣きが最近多い。幸せでビックリすると嬉しくなって涙が出てきます」と明かした。
最後に佐藤は、「この映画は余命わずかな青年が自分の命と引き換えに大切なものを世界から一つずつ消していくことで、自分にとって大切なものを見つけていく希望の映画です。この映画を、今、皆さんに届けたいと強く思いました。この映画が広まっていくことで、今辛い状況にいる方々の励みに、力に少しでもなればと僕たちは思っています」と、メッセージを寄せ舞台挨拶を締めくくった。
映画『世界から猫が消えたなら』は、5月14日全国公開。