『死霊館』ジェームズ・ワン監督、ホラー引退宣言を撤回した理由とは?

傑作ホラーシリーズ第二弾『死霊館 エンフィールド事件』(7月9日公開)のメガホンをとったジェームズ・ワン監督。『ソウ』『インシディアス』で知られるこのホラー映画界の寵児が、2013年に告げたホラー引退宣言を撤回した経緯を、プロデューサーのピーター・サフランが明かした。
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本作は“史上最長期間続いたポルターガイスト現象”として、ロンドン北部で起こった「エンフィールド事件」で、正体不明の数々の不可解現象に苦しむ少女と4人の子を育てるシングルマザーを救うため、前作にも登場したウォーレン夫妻が再び恐怖の元凶に挑む姿を描いたストーリー。
ワン監督は、『ワイルド・スピード SKY MISSION』の監督を引き受けた後のインタビューにて「僕は公言するよ。ホラージャンルの映画とは関わらない。『死霊館』と『インシディアス 第2章』が僕の最後のホラー映画だ。過去10年をホラー映画に費やしてきた。もういい加減、変化の時だよ!」とホラー映画の引退を宣言しホラーファンを落胆させていた。しかし、2014年10月、続編の監督にワンが決定したと米Variety紙などが報じ、ワン監督のホラー引退宣言完全撤回が明らかに。
プロデューサーのピーターは『死霊館 エンフィールド事件』をワン監督にオファーした際に「『ワイルド・スピード』は、彼が思っていたよりもずっと(製作するのに)長い期間を要する映画になったんだ。そこで彼が言ったのは、『脚本を共同執筆するけど監督はしない』ということだった」と、当初は監督を断わっていたことを明かす。
しかし「『ワイルド・スピード』を撮影している時、彼は、彼なしで執筆された脚本を読んだ。すると、そこにあるエモーショナルな内容を気に入ったんだ。『(脚本は)大好きだった。絶対にやりたい』って」とコメントし、改めて『ワイルド・スピード』の完成を優先することを条件としながらも、オファーを受ける意思を告げられたことを明かす。そして「彼は単に怖い映画を作るためにカムバックしたくはなかった。なにかそれ以上のものがないといけなかったんだ」と、ワン監督のカムバックの真意を語っている。