『プリティ・ウーマン』、当初のエンディングはハッピーエンドではなかった

オスカー女優ジュリア・ロバーツの出世作となった1990年の大ヒット映画『プリティ・ウーマン』。娼婦のヴィヴィアンが高学歴・高収入の実業家エドワードと真実の愛を見つけるシンデレラ・ストーリーだったが、当初予定されていたのはより現実的なエンディングだったという。Page Sixが伝えた。
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米ウォルトー・ディズニー・スタジオの元会長で、映画プロデューサーとしても活躍するジェフリー・カッツェンバーグ氏はHearst Tower Q&Aセッションで、「気が遠くなるほど討論した」と、今や古典となった『プリティ・ウーマン』のエンディングについて語ったという。「脚本では『プリティ・ウーマン』はハリウッド大通りに立つ娼婦を描くR指定の映画だった。オリジナル版は、とてもダークな世界だったよ。確か彼女は薬物の過剰摂取で死んでしまうことになっていた」と、公開された映画のエンディングとは違うエンディングが用意されていたことを語った。
カッツェンバーグ氏は「ウォルト・ディズニー社で制作すべき作品で、おとぎ話のようなシンデレラストーリーであることを納得させようにも、多くの人がそうは見なかった。しかしその後の話は知っての通りだね」と、『プリティ・ウーマン』がエンディングを変えて恋愛映画の名作になったことを振り返っている。
3000ドルで買われた娼婦と実業家の恋愛という内容で、制作されることになるまで時間がかかったという『プリティ・ウーマン』。エンディングを変えて正解だったのは言うまでもない。