篠原涼子が等身大の母親を熱演 『人魚の眠る家』Pが語る魅力

女優の篠原涼子が、娘の運命に苦悩する母親を演じる映画『人魚の眠る家』。本作の新垣弘隆プロデューサーが、篠原を起用した理由や、撮影の中で新たに見えてきたその魅力について語った。
【写真】実生活でも母! 篠原涼子の鬼気迫る演技…映画『人魚の眠る家』場面写真
本作は、100万部に迫るベストセラーとなっている東野圭吾の同名のミステリー小説が原作。2人の子を持つ播磨薫子とIT機器メーカーを経営する夫・和昌(西島秀俊)は、娘・瑞穂(稲垣来泉)の小学校受験が終わったら離婚すると決めている仮面夫婦だったが、ある日、瑞穂がプールで溺れ、意識不明に。
回復の見込みがないわが子を生かし続けるか、死を受け入れるか。究極の選択を迫られた夫婦は、和昌の会社の最先端技術を駆使して前例のない延命治療を開始する。しかし、美しい姿を取り戻しながらも眠り続ける娘に対する思いの強さゆえに、薫子は狂気とも言える行動をとり始め…。
『アンフェア』シリーズの雪平夏見役など、戦うキャリアウーマンの役が多かった篠原。新垣プロデューサーは篠原の“マニッシュで戦う強い女性”というパブリックイメージを認めた上で、「彼女自身は結婚もされて母でもあります。母としての等身大の役柄がみなさんに新鮮に映るだろう、そういう一面が女優としての新しい魅力を放つのではないかと思いオファーさせていただきました」と起用の理由を明かす。
実際に主人公・薫子を演じた篠原の演技を見て、「愛する我が子を見守る眼差しや母親としての佇まい一つ一つにリアリティがあり、想像していた以上に、女神のような包容力と強さに引き込まれました」と語っている。
篠原は、台本を初めて読んだ時のことを「感情移入してしまって目が腫れてしまうほど涙が出てしまいました」と振り返り、ただひたすらわが子を守り抜こうとする薫子については、堤幸彦監督に言われた「この人は強い女性なんです」という言葉でイメージが固まったと話している。
映画『人魚の眠る家』は2018年11月16日より全国公開。