ゴダール監督、祝! 88歳 スペシャル・パルムドール受賞の最新作公開
本日3日に88歳の誕生日を迎えたジャン=リュック・ゴダール監督の最新作『イメージの本』が、2019年のゴールデンウィークに全国公開されることが決定。併せてポスタービジュアルが到着した。
【写真】前作『さらば、愛の言葉よ』フォトギャラリー
映画『勝手にしやがれ』や『気狂いピエロ』など、数々の名作を世に送り出してきたヌーヴェルヴァーグの巨匠ゴダール監督。「私たちに未来を語るのは“アーカイブ”である」と語る彼は、新撮シーンにこれまでの絵画(TABLEAUX)、映画(FILMS)、テキスト(TEXTES)、音楽(MUSIQUE)を巧みにコラージュし、現代の暴力、戦争、不和の世界に対する監督の怒りをのせて、この世界が向かおうとする未来を指し示す5章からなる物語を紡ぎだす。本作では、ゴダール監督本人がナレーションも担当している。
今年5月に開催されたカンヌ国際映画祭では、同映画祭史上初めて、最高賞「パルムドール」を超越する賞として特別に設けられた「スペシャル・パルムドール」を受賞した本作。前作『さらば、愛の言葉よ』では、ゴダール監督にしか創造し得ない新感覚の3D映像で観客を驚かせたが、本作では枯渇することのないイメージと音を多用し、観客の想像力を縦横無尽に刺激する84分間のアート体験を構築している。
今回解禁となった日本版ポスタービジュアルは、ビビッドな色彩とゴダール作品の代名詞である画面に現れるテキスト「LE LIVRE DU IMAGE」(日本語訳:イメージの本)、そして行く先を示すかのような何者かの手が印象的に配置されたデザインとなっている。
映画『イメージの本』は2019年ゴールデンウィークに全国公開。