ヒュー・ジャックマン来日、大統領候補役に「チャレンジしたかった」 最新作への思いを明かす

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俳優のヒュー・ジャックマンが、主演最新作『フロントランナー』のPRのため来日。21日に開催された日本記者クラブ記者会見に登壇し、「いろんな議論が生まれる作品だと思う。ぜひみんなに見てほしい」と笑顔を見せた。
【写真】映画『フロントランナー』ヒュー・ジャックマン来日会見の様子
本作は、当選確実と言われていた大統領最有力候補が、一つのスキャンダル報道で政界から葬られた1988年の事件の真相に迫るサスペンス・ドラマ。ヒューは46歳の若さで最有力候補“フロントランナー”に躍り出た実在の政治家・ゲイリー・ハートを演じる。
監督はアカデミー監督賞や脚色賞にノミネートされたこともあるジェイソン・ライトマンが務めているが、ヒューは出演を決めた理由を「彼(ライトマン)が手掛けた『JUNO/ジュノ』や『マイレージ、マイライフ』が大好きで、彼と仕事をしたかった」と明かし、「彼の作品は複雑なキャラクターを描いてるし、いろんな考えを呼び起こしてくれるものが多い。非常に素晴らしい監督」と賛辞の言葉を贈った。
また、ヒューは本作のストーリーにも引き込まれたそうで、「大統領最有力候補とされていた人が政界から転落する3週間のストーリー。私が今までやった役とは全く違い、謎めいた頭のきれる人。私と違うのでチャレンジしたかった」と満面の笑み。
今作では、政治家とジャーナリズムの関係が描かれるが、ヒューは大学でジャーナリズムを専攻していたという。「もし俳優になっていなかったら、皆さんの席に私は座っていたかもしれないし、今でもジャーナリズムに興味があります。1987年の出来事は政治家とジャーナリズムの関係を変えてしまった、ターニングポイントになったと思う」と真摯とコメント。
続けて「この作品を見ると、いろんな疑問が生まれると思う。僕は答えを出していないところが気に入りました。今の世界中の政治制度について考えさせられるような作品になっている。どの人の視点から映画を見るかも非常に大事だと思うし、それを自由にさせてくれる作品」とアピールしていた。
会見には、コメンテーターとしても活躍する“パックン”ことパトリック・ハーランも登壇。ゲイリーの当時の人気や人望、この事件がいかに当時衝撃的であったかを解説した。
映画『フロントランナー』は2月1日より全国公開。