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中村倫也、1人7役に挑戦! 映画『水曜日が消えた』2020年公開

映画

映画『水曜日が消えた』場面写真
映画『水曜日が消えた』場面写真(C)2020『水曜日が消えた』製作委員会

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吉野耕平

 俳優の中村倫也が1人7役に挑戦する映画『水曜日が消えた』が2020年に公開されることが決定し、中村が眠る姿などを捉えた2点の場面写真が公開された。

【写真】『水曜日が消えた』場面写真と吉野耕平監督

 中村演じる本作の主人公は、1人の人間の内側で、曜日ごとに入れ替わって暮らしている7人の“僕”。他の“曜日”とは直接会うことはできず、日記を通してのみ間接的に互いを知っている。そのうちの最も地味でつまらない1人、通称“火曜日”の視点を通して描かれていく世界の物語だ。

 メガホンをとったのは、映画『君の名は。』にCGクリエイターとして参加した映像作家の吉野耕平。数々の話題を呼んだCMやMVを手掛け、次の時代を担う気鋭の映像クリエイター100人を選出するプロジェクト「映像作家100人 2019」に選ばれるなど注目を集める吉野が、今回満を持して自身の完全オリジナル脚本で長編映画デビューを果たした。本作では監督・脚本・VFXをすべて自ら担当している。

 中村は「完成した画が予想できない脚本でした。また自分が7役演じることも『やっかいだなあ~』と(笑)。でもだからこそ、あまり類を観ない邦画になる期待感を抱きましたし、いくらでも大ごとにできる出来事をあくまで日常として描いていくささやかさに好感を持ちました」と作品への想いを率直に語り、「ザラッとした、じんわりと温かい手触りを残せる作品になっていると思います。ご期待ください」とメッセージを寄せている。

 吉野監督は「もしも自分の中に複数の人格があって…その中でも、つまらない“脇役”だったとしたら世界はどう見えるだろうか。ふと考えたそんな小さな空想からこの物語は始まりました」と着想の発端を明かし、「一人だけの自由でフワフワした空想が現実の世界で作品として形になる過程はスリリングで、その中で選んだもの、選ばなかったもの、色々なものがありました。でも、振り返れば大事なものだけはギュッと絞られ、きちんと全部残せたように思います」と振り返る。

 そして「目が覚めたらいつも火曜日の男。彼の目を通して世界を見たとき、見慣れたはずの日常が違って見えてくるかもしれません。そして、そこに隠れていた大事なものに気づくかもしれません。架空の物語が、時々現実の見方を変えてくれる、そんな瞬間が好きです。多くの方々の才能と力、そしていくつかの縁と偶然で生まれたこの作品が、誰かにとってそんな一本になってくれれば…と、強く願っています」と語っている。

 映画『水曜日が消えた』は2020年公開。

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