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70年代ドイツに実在、次々と娼婦を手にかけた殺人鬼フリッツ・ホンカとは?

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映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』(左から)ヨナス・ダスラー扮するフリッツとフリッツ・ホンカ本人ビジュアル
映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』(左から)ヨナス・ダスラー扮するフリッツとフリッツ・ホンカ本人ビジュアル(C)2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathe Films S.A.S./Warner Bros.Entertainment GmbH

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 映画『女は二度決断する』のファティ・アキン監督最新作『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は、1970年代ドイツに実在した連続殺人鬼を描く。本作より、殺人鬼フリッツ・ホンカ本人の写真とヨナス・ダスラーふんするフリッツの特写が解禁された。次々と娼婦を手にかけたフリッツ・ホンカとはいったい何者なのか。

【写真】入口に「ホンカの部屋」の看板 現在も営業中のバー“ゴールデン・グローブ”(本物)

 敗戦がまだ尾を引いていた1970年代ドイツ・ハンブルク。安アパートの屋根裏部屋に住むフリッツ・ホンカは、夜な夜な寂しい男と女が集るバー“ゴールデン・グローブ”で酒をあおっていた。彼がカウンターに座る女に声を掛けても、いつも顔をしかめられるだけ。一見、無害そうに見えるフリッツの狂気に気づく常連客は誰ひとりいなかった…。

 公開された殺人鬼フリッツ・ホンカ本人とヨナス・ダスラーふんするフリッツが並んだ特写では、曲がった鼻、特徴的な斜視、髪の生え際まで、生々しすぎるほどの再現率となっている。

 70年代ドイツを震え上がらせたフリッツ・ホンカは、1935年、同国ライプツィヒで10人兄弟の3人目として生まれた。母は掃除婦で、父は強制収容所に入れられていたこともある共産党員。父はアルコール依存症で、たびたびフリッツに暴力をふるった。母に育児放棄されたフリッツは児童養護施設で育った。

 56年にハンブルクで港湾労働者として働き始めるが、交通事故に遭って鼻を砕き、後遺症が残った。57年に結婚し子を儲けるが、60年に離婚。再婚するも、67年に再度離婚。72年に娼婦を性的暴行しようとして通報される。この頃にはアルコール中毒は深刻なものとなっていた。

 70年、夜間警備員だったフリッツは、42歳の娼婦を殺害。少し間が空いて74年に54歳の娼婦と57歳の娼婦を、75年に52歳の娼婦を殺害した。うち3人の娼婦の失踪は警察に報告されなかった。

 フリッツは、オーラルセックス中に局部を女性に噛まれるのではないか、という恐怖心から、自分より非力で身長の低い「歯のない娼婦」を好んでいたと言われている。

 アキン監督もハンブルク出身。子どもの頃いたずらをすると、「気をつけないと、ホンカがやってくるぞ!」とよく言われていたという。それほど、当時のドイツで強烈な印象を残したシリアルキラーだった。

 劇中ではホンカがバー“ゴールデン・グローブ”にやってくる娼婦を次々と家に招き入れる。このバーは実在し、この場所でフリッツが娼婦を物色していた。バーがあるのは、ハンブルクのザンクト・パウリ地区にある「レーパーバーン」という欧州屈指の歓楽街。店の入り口には堂々と「ホンカの部屋」と看板がかけられており、現在も営業中だ。

 ハンブルクはビートルズがデビュー前に下積みを経験した場所としても知られるが、観光スポットとなっている「ビートルズ広場」の通り二つ挟んだ場所に、この“ゴールデン・グローブ”はある。

 映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は2020年2月14日より全国順次公開。

映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』予告編

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