奇想天外ゾンビVS日本刀を構えるティルダ・スウィントン『デッド・ドント・ダイ』予告
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ジム・ジャームッシュ監督が手掛けるゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』より、日本版予告とポスタービジュアル、場面写真が解禁された。予告編には、奇想天外なゾンビに立ち向かう、豪華すぎるキャストたちによる怪演が収められている。
【写真】日本刀を構えるブロンド長髪のティルダ・スウィントンほか『デッド・ドント・ダイ』場面写真
2016年に2作同時発表された『パターソン』と『ギミー・デンジャー』以来の新作となる本作。鬼才ジャームッシュ監督がついにソンビ映画を手掛けたことで話題となり、昨年の第72回カンヌ国際映画祭のオープニング作品として初披露された。
予告編は、「この平和な街に…ヤツらがやって来る」という、どこかノスタルジックな文字とともに、ゾンビのダイナー襲撃シーンから幕を開ける。テニスラケットを振り回す「スポ根ゾンビ」、“コーヒー”という言葉を繰り返してさまようコーヒー・ゾンビ、酒の匂いを漂わせ酔っ払う「シャルドネ・ゾンビ」など、生前の物欲に従って行動する生けるしかばねたち。
ジャームッシュ監督は、一心不乱にスマホ画面に見入って歩行する巷の“スマホ・ゾンビ”にインスピレーションを得たといい、本来は無個性であるゾンビに現代の世相を反映させる驚きの演出で、本格的なゾンビ映画の創造に挑戦。その奇想天外でユーモラスなゾンビたちは、『ウォーキング・デッド』のようにシリアスではなく、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のように過激でもないトボけた滑稽さにあふれている。
ゾンビの大量発生に立ち向かうのは、これまたとぼけた警官コンビ。ビル・マーレイが猟銃をぶっ放す衝撃シーンに加え、『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レン役で知られるアダム・ドライバーが、ライトセーバーの代わりにナタでゾンビを斬り捨てるシーンもさく裂。さらに、「ゾンビを成敗しないと世界は終わる」と日本刀を携え現れたブロンド長髪のティルダ・スウィントンなど、他では見られないであろうコミカルな怪演を、まさかの豪華キャストたちが披露している。
また、まさに今、墓からはい出てきたかのような生々しいゾンビの手が描かれたポスターも公開。新たに解禁された場面写真には、ティルダ・スウィントンが道着で日本刀を構える姿、セレーナ・ゴメスが友人たちとオタクグッズでいっぱいのホビーショップに立ち寄るシーン、ゾンビの襲来に怯えるダニー・グローヴァーとケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、まさかのゾンビ役で登場したイギー・ポップ、森で暮らす世捨て人を演じるトム・ウェイツの姿が切り取られている。
映画『デッド・ドント・ダイ』は4月3日より全国公開。