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小泉今日子ら絶賛 大阪が舞台のサイバー・スリラー『VIDEOPHOBIA』公開決定

映画

 フランスの巨匠監督オリヴィエ・アサイヤスや女優の小泉今日子らが絶賛した、大阪が舞台のサイバー・スリラー映画『VIDEOPHOBIA』が10月24日より公開されることが決定。併せて本ビジュアルが解禁された。

【写真】小泉今日子も絶賛! 映画『VIDEOPHOBIA』場面写真

 本作は、映画『大和(カリフォルニア)』(2016)、『TOURISM』(2018)で国内外から注目を集めた宮崎大祐監督の最新作。大阪のアンダーグラウンドを舞台に、ネットワークの落とし穴から迷い込んだ異世界で、追いつめられる主人公の孤立と恐怖を描くサイバー・スリラー作品だ。主人公は、29歳の女性・愛。彼女は、一夜を共にした男に情事の動画をネット上にばらまかれたことで精神を失調していく。自分の映像が世界中に拡散される計り知れない恐怖と、助けを求めても自分を責めるような周りの視線。被害者が否応なく孤立する現状をえぐり出していく。

 ヒロイン・愛を体当たりで演じたのは、サニーデイ・サービスの楽曲「セツナ」のMVでブレイクした女優の廣田朋菜。映画『リリイ・シュシュのすべて』で脚光を浴びた忍成修吾や、イラン出身のタレントで女優のサヘル・ローズが脇を固め怪演を披露する。サントラは国内外で人気を誇るBAKU(KAIKOO)が手掛け、エンディングテーマは大阪出身のラッパーJin Dogg、ヌンチャクらによるオリジナル曲。

 モントリオール新映画祭での「魅惑的かつ凄惨!」との評を受け、今年3月に開催された大阪アジアン映画祭のプレミア上映は全回ソールドアウト。アサイヤス監督は「見事な作品!主演女優はとても身体的で、自然で、それでいて神秘的だ。そしてこの映画自体も同様に、シンプルで、エレガントで、明晰で、反復の中に日常生活の神秘とも言える何かを捉えている」と絶賛。小泉も「現代日本の若者のリアルな日常に潜む危うさをスリリングに描きながらも、ヌーヴェルヴァーグの香りがぷんぷん匂う。こういうの私は好きです」と称賛コメントを寄せた。

 また本作は、クラウドファンディングサイトMotionGalleryにて劇場公開サポーターを募集したところ、わずか9日間で目標金額を達成。達成後の現在も、より多くの劇場での公開を目指し、7月30日までサポーターを募っている。

 東京で女優になるという夢破れて故郷・大阪のコリアンタウンに帰って来た29歳の愛は、夢をあきらめきれず、実家に住み、バイトをしながら演技のワークショップに通っていた。そんなある日、愛はクラブで出会った男と一晩限りの関係をもつ。数日後、愛はその夜の情事を撮影したと思われる動画がネット上に流出していることに気づく。その後も連日、その夜のものと思われる動画がネット上に投稿される。自分のものとは断言できないが拡散し始める映像に、愛は徐々に精神を失調し始める―。

 映画『VIDEOPHOBIA』は10月24日より全国順次公開。

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