水川あさみ、‟友情とは何か”を描いた衝撃作のドラマ化で主演 共演は山田真歩
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作家・柚木麻子の山本周五郎賞受賞作で、‟友情とは何か“を描いた『ナイルパーチの女子会』がドラマ化され、女優の水川あさみが主演を務めることがわかった。原作を読んだ水川は、「なんともいえない女のドロドロとした心の闇と気持ちの悪い生々しさが描かれていると思いました」と感想を寄せている。
【写真】ドラマ『ナイルパーチの女子会』に出演する山田真歩
原作小説は、SNS全盛の時代を背景に女性同士の友情を鮮烈に描き、第28回山本周五郎賞と第3回高校生直木賞を受賞した。ドラマでは、主人公・栄利子役を水川、栄利子と親しくなるSNSのインフルエンサーで主婦の翔子役を山田真歩が、それぞれ演じる。
主人公・志村栄利子は、大手総合商社に勤め、男性と肩を並べて活躍している32歳のキャリアウーマン。年収1000万円超え、美人で高学歴、実家は世田谷の一軒家と、順風満帆な人生を送っているようにみえる栄利子の唯一にして最大のコンプレックスは、‟女友達がいない“ことだった。そんな栄利子のひそかな楽しみは、同い年の主婦インフルエンサーがつづる人気のSNS日記「おひょうのダメ奥さん日記」を読むこと。ある時、栄利子は、偶然にも近所に住んでいた日記の作者・丸尾翔子と出会う。翔子もまた‟女友達がいない”タイプの人間だった。共通点を持つ2人は急速に親しくなっていくが、あることがきっかけで2人の関係は思わぬ方向へ…。
もともと原作小説を読んでいたという水川は、栄利子を演じるにあたり「今まで演じた事のない、独特な人物像です。他者に求めても拒絶され、なぜ？を自問し続け狂気に取り憑かれていくサマは吐き気がするほど気持ち悪いものですが、おもいきり栄利子への距離を近づけて最大限の想像力でこの作品中は生きたいなと」意気込む。
山田は翔子役について、「他者への甘え、無意識についてしまう小さな嘘、世の中に出ていくことを心の底で怖がっていること……。自分のダメなところや直したいと思ってきたところを鏡で見せられているようで本当に恥ずかしくなりますが、ちゃんと向き合って、翔子と一緒に成長していけたらと思っています」と話している。
原作者の柚木は「今もそうですが、女性同士を競わせ、面白がるような風潮に腹を立てていました。栄利子と翔子はまさに、そうした風潮の犠牲者で、本来あったはずの友情を見失ってしまった人たちです」と説明。キャストの2人について「水川あさみさんは同性の友情に恵まれているイメージが強いですが、生真面目で律儀な栄利子にも重なる部分があり、改めて彼女の表現の奥行きに唸らされました。山田真歩さんは私が好きな和製シスターフッド映画（『SR サイタマノラッパー2』『アズミ・ハルコは行方不明』）で活躍されていて、かねてからファンだったので、配役をうかがった時はとても嬉しかったです」とコメントしている。
土曜ドラマ9『ナイルパーチの女子会』は、BSテレ東／BSテレ東4Kにて2021年1月より毎週土曜21時放送。
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