豊川悦司、渡辺謙は“生きた教科書”「自分の身になった撮影でした」

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俳優の渡辺謙と豊川悦司が25日、都内で開催されたテレビ朝日開局60周年記念 テレビ朝日 ABEMA TELASA 共同プロジェクト 2夜連続ドラマスペシャル『逃亡者』制作発表記者会見に登壇。渡辺と豊川が共演してのお互いの印象を明かした。
【写真】3度目の共演を果たす渡辺謙&豊川悦司 『逃亡者』会見の様子
本作は、1963年からアメリカでテレビドラマシリーズとして放送され、1993年にはハリソン・フォード主演で映画化もされた大ヒット作『逃亡者』のリメイク版。物語の舞台を現代日本に置き換え、最新科学捜査を盛り込んだスリリングな追跡劇や真犯人探しの謎解きに加えて、《追う者VS追われる者》が織り成す人間ドラマを骨太に描いていく。
主演の渡辺が妻殺しの容疑を晴らすため逃亡する主人公のエリート外科医・加倉井一樹、豊川が加倉井を執拗(しつよう)に追い詰める警視庁広域捜査班班長・保坂正巳役を演じる。
今作が3回目の共演となる渡辺と豊川。渡辺は豊川について「同じシーンで顔をあわせて芝居をすることはほとんどなくて」と言い、「僕はだいたい泥だらけか、血だらけか、コソコソと逃げまわっているけど、(豊川は)ジーンズに革ジャンでスタイリッシュに走って銃を構えて、えらいかっこよくて。なんだ、いいところをみんな持ってちゃうなという感じでした」と告白。
豊川は「そんなことない」と否定しつつ、「謙さんからは学ぶことが多くて。数少ない一緒のシーンは貴重で、謙さんの一挙手一投足を見てしまって。生きた教科書で、自分の身になった撮影でした」と感謝。渡辺は苦笑いしながら「絶滅危惧種みたいなこと言わないで」とつっこみ、会場の笑いを誘っていた。
危険なアクションシーンも多い本作。渡辺は「60歳。こんな激しい作品だったんだと途中で後悔した」と吐露。また、初めて走る電車の中でのアクションに挑戦したそうで、「さがなのか、興奮しましたね。止まっているセットとは全然違って」と言い、「かなり面白いテイクが撮れたと思います」と胸を張った。
また、会見中には2人が来年の願望を一文字で明かす一幕も。渡辺は「脱」としたため、「脱コロナ。人と人の関係性を遮断され、社会そのものが否定された1年だった。来年はみんなで笑い合えて飲み食いやお芝居が普通にできる世界になることを切に願っています」とコメント。豊川は「握」と書き、「今年は誰とも握手できていなくて。身内じゃなくても人間は触れ合い、温度を感じることは大事。また来年、人類がコロナを掌握できるようにという思いで選びました」と明るい未来を期待していた。
ドラマスペシャル『逃亡者』はテレビ朝日系にて12月5日、6日各21時放送。