なぜか字幕が関西弁 『アフリカン・カンフー・ナチス』奇想天外な予告解禁

世界征服をたくらむヒトラーと東條英機にアフリカのぐうたら青年がカンフーで立ち向かう姿を描く映画『アフリカン・カンフー・ナチス』より、奇想天外、テンション全開な日本版予告編が解禁された。
【動画】『アフリカン・カンフー・ナチス』日本版予告編
第二次大戦後、ヒトラーと東條英機はまだ生きていた。彼らは逃げ延びた先のガーナを制圧すると、空手と魔術的パワーを持つ日独同盟旗を用いながら現地の人々を新たな人種「ガーナ・アーリア人」として洗脳し、世界を侵略するための拠点を築いていく。圧政の中、心優しき地元の青年アデーは、ヒトラーたちに地元のカンフー道場を潰され、愛する恋人を奪われてしまう。報復を誓うアデーは最強のカンフーを習得するため、過酷な修行に身を投じていくが…。
日本在住のドイツ人監督セバスチャン・スタインがアフリカへ乗り込み、ガーナのジョージ・ルーカスとして知られる伝説的監督「ニンジャマン」とタッグを組んで、まさかの映画化を実現させてしまった本作。残虐非道なヒトラーを演じるのは、監督であるスタイン本人。監督の友人であり普段は相模原で便利屋を営む一般人の秋元義人もガーナまで渡ってカラテの達人=東條英機を熱演。そして、主人公アデーを演じるクワク・アドゥやサミュエル・アサンテらが、ガーナ人の卓越した身体能力が生み出すド迫力のカンフーアクションを見せる。日本語字幕が「関西弁」仕様になっているなど、随所に遊び心も満載されている。
今回お披露目となったのは、『サザエさん』『ドラゴンボールZ』『銀河英雄伝説』などに出演する声優の若本規夫がナレーターを務めた日本版の予告編。物語は、「第二次世界大戦後、ヒトラーと東条英機は、どちらもこの世を去っていなかった」という驚きの新事実から始まる。アフリカに流れ着いた独裁者たちは、現地の人々を“ガーナアーリア人”として洗脳し、再び世界征服をたくらむ。手始めに地元のカンフー道場を襲撃し、反逆の芽を摘み取っていくヒトラーたち。DJパーティーで勝利に酔う独裁者たちは、さらに武闘会を乗っ取りこの国の支配を強めることを画策する。一方、恋人や仲間、すべてを奪われた落ちこぼれの道場生アデーは、カンフーを武器に独裁者たちへの報復を誓うのだった―。
完成した予告編について、監督のセバスチャン・スタインは「めちゃいいですね! 最高! ドイツにいた20歳の頃、僕はとにかく『ドラゴンボール』に夢中だった。自分の作品の予告ナレーションをセルの声を演じた人にやってもらえただなんて信じられないよ! あの時の自分に教えてあげたい! そして、もうひとつ。ガーナ映画の予告編がこのようにナレーションやテロップをつけられて、日本でお披露目されることは初めてだと思います。ガーナの人々はとても喜ぶと思います」と絶賛のコメントを寄せた。
映画『アフリカン・カンフー・ナチス』は、6月12日よりシアター・イメージフォーラムほかにて公開。