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沢田研二主演『土を喰らう十二ヵ月』公開決定 水上勉のエッセイ原案

映画

映画『土を喰らう十二ヵ月』に主演する沢田研二
映画『土を喰らう十二ヵ月』に主演する沢田研二(C)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

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沢田研二

中江裕司

 歌手で俳優の沢田研二が主演を務める、作家の水上勉のエッセイを原案とした映画『土を喰らう十二ヵ月』が、2022年秋に公開されることが決定した。本作で沢田は、山荘でひとり自給自足の生活を送る作家を演じる。

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 原案の『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊)は、水上勉が、女性編集者のすすめで約一年間にわたり軽井沢の山荘にこもる生活を送った時の様子を、1978年(昭和53年)に雑誌ミセスで1月号から12月号にわたり連載したエッセイ。畑で野菜を育て、京都の禅寺に奉公していた少年時代に教わった調理方法で料理し、自然と共に暮らす日々を文章にまとめている。季節の旬のもので作る、質素でありながらたまらなく豊かな料理が楽しめる料理本である一方、土の匂いを忘れてしまった日本人の味覚を刺激するエッセイでもある。43年前の作品でありながら、今でも多くのファンに愛される名著だ。

 本作で沢田が演じるのは、作家のツトム役。人里離れた長野の山荘で一人、山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿をしたためる様を演じる。監督・脚本は、『ホテル・ハイビスカス』『ナビィの恋』の中江裕司。

 撮影は2020年2月から開始。日本の里山を舞台に四季の移り変わりを描く作品であるため、一年の撮影を予定していたが、コロナ禍により幾度も延期と再開を繰り返すことに。2021年7月26日にようやくクランクアップを迎え、一年六ヵ月にわたる撮影を終えた。

 この名著の魅力を生かした作品にするために重要だったことのひとつは、登場する数々の料理をどう描くか。ツトムが作るのは、畑の野菜や、その地の旬のものを生かした料理であり、日本の生活に根付いた食事の数々。そのために本作の料理担当として白羽の矢が立ったのが、料理研究家の土井善晴氏だ。

 脚本の中で描かれた料理をどう作り、どう盛り付けるか。土井氏は中江監督と打ち合わせを繰り返し、ツトムの料理を具現化していった。また料理を作るだけでなく、沢田に料理や手さばきの指導を行い、器選びも担当。本作は土井氏が料理を手掛ける初の映画となった。また、劇中に出てくる畑や食材の多くは、スタッフが撮影現場の近くに住み込み、農家の方々と協力しながら作り上げたものだという。

 クランクアップ時のあいさつで、主演の沢田は「本当にながい、ながい、ながい撮影でしたけれど、本当の意味で超大作になるように期待しております。本当にお世話になりました。ありがとうございました」とコメント。主人公の愛犬を演じた“もも”の頭を何度も撫で別れを惜しんだ。

 料理担当の土井氏は「なにしろ、沢田(研二)さんとご一緒させていただいたことが、とても光栄な事でした。そして “土”と生活が繋がっている感じが細部にまで現れていて、監督の思いが伝わってきました。本当にありがとうございました」と語っている。

 映画『土を喰らう十二ヵ月』は2022年秋公開。

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