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『ハケンアニメ!』劇中アニメスタッフに谷東、窪之内英策、大塚隆史ら 場面写真も解禁

映画

 女優の吉岡里帆が主演する映画『ハケンアニメ!』より、劇中アニメのスタッフとして谷東、窪之内英策、大塚隆史ら日本を代表するクリエイター陣が発表された。併せて劇中アニメの場面写真も解禁となった。

【写真】『ハケンアニメ!』劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』『運命戦線リデルライト』場面写真

 直木賞作家・辻村深月による同名小説(マガジンハウス)を実写化する本作は、世界が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「覇権(ハケン)」を手にするべく奮闘する人々の姿を描くお仕事ムービー。キャストには吉岡をはじめ、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ら実力派俳優陣が集結。監督は『水曜日が消えた』の吉野耕平が務める。

 地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ斎藤瞳(吉岡)は、監督デビュー作で憧れのスター監督・王子千晴(中村)と覇権を争うことに。王子は過去にメガヒット作品を生み出したが、その過剰なこだわりとわがままぶりで監督降板が続いていた。そんな崖っぷちの王子を8年ぶりに監督復帰させるべく、プロデューサーの有科香屋子(尾野)は人生を懸けた大勝負に出る。瞳はクセ者プロデューサー・行城理(柄本)や個性的な仲間たちと共に、汗と涙と鼻水にまみれ、アニメの頂点【ハケン(覇権)アニメ】の称号を手にするべく、激烈な“戦い”に身を投じていくが─。

 本作の大きな見どころのひとつで、劇中で覇権を争う2作のアニメ『サウンドバック 奏の石』(斎藤瞳監督)と『運命戦線リデルライト』(王子千春監督)のクリエイター陣を発表。瞳が所属する「トウケイ動画」と、王子が所属する「スタジオえっじ」、カラーの異なる2本のアニメを制作したのは、いずれも人気実力ともに日本を代表するトップクリエイター陣だ。現在東映映画YouTubeチャンネルで両作の特報が配信中。

 吉岡演じる瞳が監督する『サウンドバック 奏の石』を手掛けるのは、『テルマエ・ロマエ』『若おかみは小学生!』などで知られる谷東監督。キャラクター原案を担当したのは、『ツルモク独身寮』を手掛けた漫画家・アーティストの窪之内英策。メカデザインは、『機動戦士ガンダム00』シリーズなどで知られる柳瀬敬之が担当している。

 『サウンドバック 奏の石』は、主人公トワコと仲間たちが、のどかな田舎町を突然襲った巨大ロボットから平和を守るため、音を奏でて戦うストーリー。窪之内の写実的で繊細な人物描写と、柳瀬がデザインした巨大ロボットのコンビネーションで描く、王道ジュブナイルロボットアニメーションが誕生した。

 対して中村演じる伝説の天才監督・王子千晴が生み出す『運命戦線リデルライト』の監督は、『プリキュア』シリーズなどの大塚隆史。キャラクター原案は、『デュラララ!!』『ハイキュー!!』『魔法少女まどか☆マギか』などの岸田隆宏が務めた。

 『運命戦線リデルライト』は、魔法少女・充莉が自らの魂の力で乗るバイクを変形させ、ライバルたちとレースで競い合うというストーリー。最大の特徴は主人公たちが1話ごとに1歳年を取るという設定だ。そこに、ポップでかわいらしいキャラデザとパワフルな作画のギャップが加わり、天才・王子の世界観が表現された。

 原作者の辻村も、小説ではアニメが面白く見えるようにこだわりを持って執筆しており、今回の映画化にあたり最も期待していた部分がアニメのクオリティーだと語る。さらに辻村は劇中アニメの制作にあたり、映画で全編使われるわけではないエピソードを含む各12話分のプロットを自ら書き下ろした。単独でアニメシリーズになり得るほど高い完成度を誇るプロットに、映画スタッフやアニメパートスタッフも感激し、現場全体が熱意に満ちた状態で制作が進められた。

 映画『ハケンアニメ!』は、2022年5月全国公開。

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