航空機墜落事故に隠された<真相>とは 『ブラックボックス』緊迫と狂気の予告解禁
『イヴ・サンローラン』の若手俳優ピエール・ニネが主演を務めるスリラー映画『ブラックボックス:音声分析捜査』より、緊迫と狂気に満ちた予告編が解禁された。
【動画】『ブラックボックス:音声分析捜査』予告編
本作は、音声分析官が暴く航空機業界の知られざる闇を描き出す、フランスで大ヒットを記録したサスペンススリラー。監督は『パーフェクトマン 完全犯罪』のヤン・ゴズラン。
ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落。乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。司法警察の立ち会いの下、航空事故調査局の音声分析官が、フライトレコーダー、通称“ブラックボックス”を開く。いつもなら責任者のポロックに同行するのは、最も優秀なマチューだったが、天才的なあまり孤立していた彼は外されてしまう。だが、まもなくポロックが謎の失踪を遂げ、引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表する。
やがて乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明、マチューの分析は高く評価され、責任者として調査をまとめるよう任命される。本格的な捜査に乗り出したマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことにがくぜんとする。今、マチューのキャリアと命をかけた危険な探求が始まる―。
予告編は、画面に<AM 7:56 アルプス上空>という文字が浮かぶ映像から始まる。その奥にあるのは、オレンジ色の箱に黒字で[COCKPIT VOICE RECORDER DONOT OPEN]と書かれているブラックボックス。不穏な音や叫び声が飛び交う中、誰かが「ヨーロピアン24、応答せよ」「降下してるようだ。問題が?」「応答せよ」と操縦士に呼びかけるが返事がない。そして音が次第に騒がしくなったその瞬間、音声分析官のマチュー(ピエール)が音の波形を凝視しながらその音声を注意深く聴き入っている場面に切り替わる。
続いて「最新型航空機の原因不明の墜落事故」が発生し、「乗客300人の生存は絶望的です」と告げるニュース映像の後、マチューが音声を解析する姿が。音を聴くだけで、故障ならどの箇所か、事故なら何と接触したのか、事件なら犯人の人物像まで割り出すことができるマチューは、今回も天才的な分析で事故の原因は「テロ」と断定。すぐに解決したかに思えたが、そのあと何かに気づいたマチューが「おかしい」「データが改ざんされている」とつぶやく。
再びPCに向かい、“音”から真相を探ろうとするマチュー。狂気じみた彼の執念と不安定な精神を表しているかのような音楽が流れる中、謎を解こうと突き進む彼が「ブラックボックスに取りつかれている」と指摘されたり、「分析を中止しろ」と圧力をかけられる場面が映し出されていく。最後は「それは開けてはならないパンドラの箱」というナレーションに続き、ヘッドフォンを付けたマチューのアップに「真実を聞き逃すな」というキーフレーズが重なって終了。果たして自らのキャリアだけでなく命さえも危険にさらして、マチューが見たがる<真相>とは。
映画『ブラックボックス:音声分析捜査』は、2022年1月21日より全国公開。