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無差別銃乱射「ポートアーサー事件」を映画化 カンヌ男優賞受賞『ニトラム』特報解禁

映画

映画『ニトラム/NITRAM』場面写真
映画『ニトラム/NITRAM』場面写真(C)2021 Good Thing Productions Company Pty Ltd, Filmfest Limited

 第74回カンヌ国際映画祭主演男優賞、第11回オーストラリア・アカデミー賞最多8部門を受賞したジャスティン・カーゼル監督、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ主演映画『NITRAM』(原題)が、邦題を『ニトラム/NITRAM』として、2022年3月25日より全国公開されることが決定。併せて特報が解禁された。

【動画】映画『ニトラム/NITRAM』特報

 本作は、1996年4月28日、オーストラリアの観光地ポート・アーサー流刑場跡で起こった無差別銃乱射事件の犯人を描いた初の映画作品。コロンバイン高校銃乱射事件の3年前に起こり、2倍以上の死者数を出した通称「ポート・アーサー事件」は、銃規制の必要性を全世界に問いかける先駆けとなり、さらに当時27歳の単独犯の思想的動機が不明瞭であることも拍車をかけ、今なお議論が絶えない歴史的な事件だ。

 本作が描くのは、事件当日に至るまでの犯人の<日常>と<生活>。舞台は、90年代半ばのオーストラリア・タスマニア島。かつて囚人の流刑地だった、観光しか主な産業がない閉ざされたコミュニティーに暮らす20代半ばの青年が、いかにして同国史上最多の被害者を出した銃乱射事件の犯人となったのか。何より「普通」の人生を求めていた彼が、なぜ銃を求め、いかに入手し、犯行に至ったのか。その不可解な半生が、破格の臨場感と緊張感で描かれていく。

 主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズは、主人公「ニトラム」の内面に巣食う孤独と劣等感、屈折した男性性とナルシシズムを痛々しいまでのナイーブな演技で強烈に表現し、カンヌ国際映画祭、シッチェス・カタロニア映画祭などで主演男優賞を受賞した。

 特報では、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じる「ニトラム」が子供のときから好きだった花火遊びや、犬や猫との遊びに興じる様子とともに、サーファーに憧れ海を眺める後ろ姿が印象的に切り取られ、彼のパーソナリティーの一端が感じられる映像になっている。

 映画『ニトラム/NITRAM』は、2022年3月25日より全国公開。

映画『ニトラム/NITRAM』特報

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