犬童一心監督最新作『ハウ』夏公開 ワンと鳴けない優しい犬と青年の物語
人と犬の絆を描く犬童一心監督最新作『ハウ』が、2022年夏に公開されることが決定。主人公の仔犬「ハウ」の愛らしい姿を捉えたティザービジュアルと超特報映像が解禁された。
【動画】仔犬のハウがかわいい! 『ハウ』超特報映像
『ハウ』は、ワンと鳴けない優しい犬とちょっぴり気弱な青年の物語。原作は『キセキ‐あの日のソビト‐』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『余命1ヶ月の花嫁』などで、人と人との温かい繋がりや大切な人への想いを丁寧に描き続けてきた脚本家・斉藤ひろし。今回、斉藤自身が愛犬と過ごした大切な思い出を基にした物語を、小説・映画として展開していく「ハウプロジェクト」が始動。斉藤が執筆した原作小説(朝日文庫)は2月7日に発売され、映画は今年夏に公開される。
映画版の監督を務めるのは、『ジョゼと虎と魚たち』『最高の人生の見つけ方』など数々の作品で、人々の感情や繊細さを丁寧に描いてきた犬童一心。自身も愛猫の記事を書くなど動物愛にあふれる犬童監督が、原作者の斉藤とタッグを組み、小説とは少し異なる世界感で〈犬と人との絆〉を魅力的に描き出す。
ティザービジュアルは、主人公の仔犬ハウがつぶらな瞳で前を見つめる姿を捉えたもの。人間に大きな愛を与えてくれる犬の象徴として、天使のように表現されているビジュアルとなっている。横には「きみは、いったい、どこから来たんだい?」という、声を失ったハウへ問いかけるような言葉が添えられている。
超特報映像は、ハウが光に包まれながら愛らしく動く姿を収めており、最後はキュートな鳴き声で締めくくられている。
原作・脚本の斉藤は、本作について「犬が私たちに示してくれる愛と友情の深さは理解不能なまでに無限大です。人間の都合で声を失った犬が、傷ついた人々に生きる勇気を与えてくれるお話。みなさんに、この作品を観て陽だまりのような温かさを感じていただけたら幸いです」とコメント。
犬童監督は「『ハウ』は神さまからの贈り物。その旅の中でいくつもの傷ついた心を見つけ寄り添っていく。どんな時も人を信じきる在り方、そのイノセントな魂に心揺さぶられます。『ハウ』は、今こそ必要な、他人を思いやる想像力が姿を現したかのようです。きっと、今一番望まれているものがそこに見えて来ます」と語っている。
映画『ハウ』は2022年夏公開。
【コメント全文】
■斉藤ひろし(原作・脚本)
子供のころ、我が家に一匹の野良犬が迷い込み、そのまま家族の一員となりました。 犬は友であり、私の庇護者でもありました。締め切りに追われ、筆も進まぬまま、愛犬と過ごした日々を思い出していたある夜、 この物語が降りてきました。犬が私たちに示してくれる愛と友情の深さは理解不能なまでに無限大です。きみ、いったい、何者なの?わたしはずっとこの不思議な存在を小説にしたいと思っていました。
人間の都合で声を失った犬が、傷ついた人々に生きる勇気を与えてくれるお話。そんな物語に小池賢太郎プロデューサーが共感してくださり、犬童一心監督の手で映像化されることとなりました。犬童監督は作家として無闇に妥協迎合しない厳しさで創作にのぞみ、 なおかつそれが自然と良質なエンタテインメントを生み出してしまうという、 映画に愛された人です。みなさんに、この作品を観て陽だまりのような温かさを感じていただけたら幸いです。
■犬童一心(監督・脚本)
「ハウ」は神さまからの贈り物。その旅の中でいくつもの傷ついた心を見つけ寄り添っていく。どんな時も人を信じきる在り方、そのイノセントな魂に心揺さぶられます。
毎日撮影をしながら、その瞳の輝きに何度もグッときてしまいました。「ハウ」は、今こそ必要な、他人を思いやる想像力が姿を現したかのようです。きっと、今一番望まれているものがそこに見えて来ます。
■小池賢太郎(プロデュース)
2016年春、脚本家、斉藤ひろしさんと、ある映画の脚本の打ち合わせをしている最中に、偶然にもこのハウの物語をお聞きして、深く感銘を受けたことを今でも覚えております。あれから月日が経ちましたが、今の時代に、映画化が決定して、皆様に、この物語をスクリーンで見て頂けることを本当に嬉しく思っております。
犬童一心監督の思いや、斉藤ひろしさんの思いを一身に受け、躍動するハウの勇姿を是非、楽しみにして頂けたらと思います。ハウという一匹の白い犬の存在感。その大きすぎる魅力に、皆様の驚く顔を想像すると、今からわくわくします。