
三木のり平
三木のり平 出演映画作品
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秘祭
制作年:1998年05月30日(土)公開
石原慎太郎が久しぶりに脚本を手がけた1本。沖縄の過疎島の土俗的信仰から生まれた悲劇の行方を、「OKINAWAN BOYS オキナワの少年」の新城卓が描いている。
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SADA
制作年:1998年4月11日(土)公開
“阿部定事件“のヒロイン、定の恋の情熱をスキャンダルにかたよることなく、叙情的に描写。「失楽園」に続いて黒木瞳が“宿命の女性“に扮し、美しき情念を鮮やかに体現する。
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社長外遊記
制作年:
丸急デパートの社長・風間圭之助は妻と5人の娘のよき父親。ライバルの福助屋が香港に支店を出すと知った社長は一大発奮、ハワイに支店を出すことにした。やがてハワイへ渡った社長たちは、ヤング・ギャルたちの熱いキスに参ってしまう。
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続・社長紳士録
制作年:
大正製袋の小泉社長は新潟の“北越瓦斯“が化学肥料を大量生産するという情報を入手。部下を連れて新潟へ入ったはよかったが、美人芸者・菊千代とお楽しみになってしまう。やがて、それが妻・貞子の耳に入ってパニックとなる。
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GOING WEST 西へ…
制作年:
【77歳の老婆の自動車旅行愉快な人情ロードムービー】 パワフルなおばあちゃんがミニクーパーを運転して、旅を続ける姿を綴ったロードムービー。老人ホーム詐欺など社会問題も織り込んだ、ユーモアたっぷりの快活な人情ドラマだ。
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続・社長漫遊記
制作年:
太陽ペイントの堂本社長、山中部長、木村課長の3人は九州出張旅行中。社長は奥さんを呼び寄せてサービスしている。そのころライバル・東西塗料の首脳が取引拡大を狙って長崎へ向かったとの情報。負けてはならじと3人組も急行するが……。
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ミヨちゃんのためなら全員集合!!
制作年:
漢方薬製造工場を経営する伊刈長吉は、工場が悪臭をまき散らすと町民の非難をあびる。しかし、工場周辺の土地を買い占め、ひともうけをたくらむ町のボスの悪事を暴き、名誉を挽回する。デビュー当時の発剌とした倍賞美津子が魅力的。
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続・社長忍法帖
制作年:
北海道で東西組との戦いに勝った岩戸建設は、業界Aクラス入り目指してバク進中。北海道のバー・まりものマダムが上京して岩戸社長に店を持たせてくれとねだる。泣き落とされた社長は徹夜の設計図づくり。でも奥さんに知られて……。
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誰かさんと誰かさんが全員集合!!
制作年:
岩下志麻がマドンナに扮しての一編。碇田長吉の営む大日本無念塾で学ぶ4人の塾生は、反抗すると“忍耐・服従・献身“の塾三カ条を唱える長吉に竹刀でしごかれる。そこに結城令子という美女が現れ、長吉たちはたまらず熱をあげて……。
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恋すれど恋すれど物語
制作年:
同年の春、東京宝塚劇場で上演された菊田一夫のミュージカルの映画化作品。南蛮渡来の爆薬を唐津から江戸へ運ぶ任務を受けた有島一郎と三木のり平のコンビが繰り広げるドタバタ珍道中喜劇だ。出演は他に大河内伝次郎、雪村いづみ、榎本健一などの豪華キャストで、喜劇映画はお得意の斎藤寅次郎が監督する。
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続・社長外遊記
制作年:
丸急デパートのハワイ支店設立のため現地に乗り込んでいる風間社長たち。社長は日本料理屋さくら亭のマダム・紀代子にぞっこんで仕事は人まかせ。部下たちも穴場巡りに忙しい。ライバル福助屋との勝負はいかに?
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喜劇 泥棒大家族 天下を盗る
制作年:
原作は東京新聞の加藤延之記者の潜入ルポルタージュ『こちら特捜部・泥棒村潜入記』。九州の筑豊炭田にある全住民200余人が、血縁で結ばれた一大万引き団を形成し、前科はしめて309犯、年間稼ぎ高2億円という泥棒大家族の人間模様を描く大ケッサク喜劇。
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なにはなくとも全員集合!!
制作年:
初夏の草津を舞台に、旅客の獲得をめぐって犬猿の仲にあるローカル線の駅長とバス会社の営業所長が、あの手この手の旅客獲得作戦を展開するが、若い二人の力添えで和解する。
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次郎長意外伝 大暴れ次郎長一家
制作年:
灰神楽の三太郎のドシな活躍ぶりを描くお笑いシリーズの第3作。廻船問屋の駿河屋を密貿易の罪に陥れた番頭を三太郎が探すまでの騒動が展開する「裸宿中の巻」。そして、次郎長一家が吉良の仁吉の喧嘩を助けることになり、三太郎が大暴れをする「荒神山の巻」の2話構成になっている。
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次郎長意外伝 灰神楽の三太郎
制作年:
次郎長の子分にもまぬけな奴がいたという浪花節を映画にした、喜劇仕立ての時代劇。亡き森の石松を慕い、次郎長一家に入った灰神楽の三太郎は、ある日親分の使いで伊豆下田の銀兵衛親分のもとに行くことになるが、珍事件の連続。そんな彼の前に石松の形見のキセルから石松の亡霊が現れる。
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次郎長意外伝 灰神楽木曾の火祭
制作年:
金貸しの銭屋太郎衛門の妾、お滝の罠にはまって銭屋殺しのぬれ衣を着せられた三太郎。汚名を晴らすためにお滝捜しの旅に出た彼は、銭屋が故郷の木曽の財宝を隠していたことを知り、現地へと向う。それを聞きつけた次郎長一家も木曽へ。だがお滝はすでに殺されてしまっていた。
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喜劇 夜光族
制作年:
毎夜、盛り場のネオンの海を渡り歩く“夜光族“たちを描くコメディ。夜の銀座をいく平木平三は“結ばせ屋“、つまりホステスとお客の縁結びの神様である。結婚から入籍まで世話をして、その謝礼で優雅な暮らしをしているが、娘はそんな父の職業に文句を言うようになってきた……。
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喜劇 怪談旅行
制作年:
信平は港町の太地駅の駅長として赴任して来る。その信平の新居は幽霊が出るというほどの古びたあばら家だった。乗客係の庄作はその家から隣の尼寺の風呂場がのぞけるとそそのかす。信平はそんな趣味はないと笑いとばすが、誘惑に負けて湯殿をのぞき見る……。亡妻の幽霊が出没するファンタスティックな喜劇映画。
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続・社長千一夜
制作年:
天草にホテル・パーランドの建設が決まった庄司観光では外人誘致策にあれこれ苦慮していた。次は富士山麓にホテルを建てる計画だ。庄司社長は大ハッスルだったが、ふとしたことでかつてのなじみ芸者・和歌代と再会して浮気の虫が騒ぎ出した。
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誰よりも金を愛す
制作年:
唄で有名な小原庄助さんの十八代目・庄助は身上をつぶした先祖の汚名を挽回すべく、億万長者の夢実現を目指し“億万証券“に就職する。一向に芽の出なかった庄助も幽霊となった初代の助けを得て営業部長になるが……。有名コメディアンが幽霊に扮する楽しい一編。
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次郎長意外伝 大暴れ三太郎笠
制作年:
第1作と同じスタッフの手によるお笑い時代劇。前作で知り合った由貴路の仇討ちの介添役を親分から命じられた灰神楽の三太郎は、さっそく彼女と旅に出た。しかしある宿場町で、けんちんの豚十という男の怒りを買って彼の放った刺客たちに命を狙われることになり、その度ごとに由貴路が三太郎を救うのだが……。
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続・社長道中記/女親分対決の巻
制作年:
設定は前編と同じく太陽食料。マジメな桑原社員は秘書課長に抜擢され、社長の一人娘の婿にむりやりさせられてしまう寸前だ。恋人の敬子はびっくり。そんな時、ライバルの日の出食糧が浜名湖のウナギを買い占める計画に出てきた。
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続・社長太平記
制作年:
女性下着メーカー・錨商事は九州支社開業のため、牧田社長がじきじきにやって来た。しかし元来九州はライバル、さくら商会の本拠地。そのうえ、地元の業者を招待した宴会で大森支社長が大失敗を演じ、取引は難航する。
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続・社長洋行記
制作年:
貼り薬“サクランパス“の売り込みに香港へ渡った桜堂製薬の東海林営業部長と南秘書課長は、奮闘するも仕事は進まない。業を煮やした本田社長もやって来るが、香港亭のマダム・悦子のお色気にフラフラ。
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社長忍法帖
制作年:
岩戸久太郎社長を中心に、岩戸建設は躍進を続けていた。そんな時、北海道から気になる情報が入って来た。ライバルの東西組が札幌に進出するという。こうなっては岩戸建設もあとへは退けぬ。お色気芸者衆も交えての作戦が始まった。
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青春大全集
制作年:
吉永小百合が「風の慕情」に続いて松竹映画に主演した青春映画。結婚適齢期の律子は恋人の保がどれだけ結婚生活のプランを抱いているか不安でならなかった。そんなある日、律子は姉の勧めで教師の阿部とお見合いをしてしまい、次第に心が揺れ動いていくが……。
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ブルージーンズメモリー
制作年:
「スニーカーぶる~す」と同じ監督、脚本のコンビで製作された、たのきんトリオ主演映画の第2作。横浜を舞台に、仲間の一人の祖母が経営する大赤字のホテルを再建すべく、結束していく3人の友情と冒険の日々を描く。埠頭でのミュージカル・シーンが見もの。
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二人でひとり
制作年:
青島幸男が「鐘」に次いで発表した風刺喜劇で、青島はここで製作・監督・原作・脚本・音楽・主演という6役を兼ねるという“マルチタレント“ぶりを発揮。父親の囲っている愛人と息子が関係し結婚を宣言するが、父は大反対。ところが、やがて愛人は身ごもり、二人とも自分の子供だと主張したためにひと騒動がもち上がる。
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はいすくーる仁義
制作年:
『週刊ヤングジャンプ』で連載された、奇想天外な発想で人気の同名コミックの映画化。筋金入りのヤクザが教師になってしまい、ツッパリ相手に大格闘を繰り広げる痛快学園アクション。「いそげブライアン」「バス」などの自主映画で注目された小松隆志の商業映画デビュー作。
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新二等兵物語 吹けよ神風の巻
制作年:
シリーズ第8作以降は梁取三義の原作を離れたオリジナル・ストーリーで、出演者に三木のり平が加わる。昭和20年7月の広島。車輌部隊・菊村隊に転属した古巻源三一等兵は、そこでろうあの竹田二等兵と親しくなり、また親友・柳川一等兵とも再会する。
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エノケンの天国と地獄
制作年:
天国の裁判所。死んだ圭太はそこで自らの過去が記録された映画を証拠として見せられる。生前の圭太はメリケンサーカスの人気者。ある日、路上で佇んでいるユキという少女に憐れみを抱き、彼女を一座の小間使いとして雇ってやる。やがて深く愛し合うようになった二人は、ある事件をきっかけにそろって一座を退団。けれども、なかなか職に恵まれず、映写が終わると彼は地獄行きを命じられる。そして10年の刑期を終え……。監督は島津保次郎門下、後年は記録映画界で活躍する佐藤武。
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おんなの朝 あまから物語
制作年:
裸一貫から会社社長となった磯貝栄之進は、とんでもない頑固もので、娘の結婚にも大反対。次男の進次は姉と恋人に家出を勧め、二人を伯父の家に居候させる。それを知った栄之進はご機嫌ななめで、そのうえ縁談を進めていた長男に恋人がいるとわかり……。ワンマン親父と反発する子供たちの姿をコミカルに描く。
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ジェームス山の李蘭
制作年:
公金を横領した日系アメリカ兵ポールとそのハウスボーイ、葉介。罪から逃れるために神戸に流れてきた彼らは、そこでクラブを開き、盛況を得る。気をよくし、ギャンブルに情熱を注ぐ葉介は、あるポーカー大会で美貌の中国人女性と出会うが……。男女のサスペンスノリの愛を含んだギャンブル・ドラマ。
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森繁の新婚旅行
制作年:
東京から愛媛の田舎に左遷されてきた新聞記者の森文吾は、その町の名家で平清盛の子孫という娘と結婚し、東京に新婚旅行にやって来る。だが高校の修学旅行の団体が一緒について来てしまう……。森繁久彌が最もノッている頃のテンポのよいコメディ。
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社長洋行記
制作年:
肩こりの膏薬で売り出した桜堂製薬だったが、香港をはじめとする東南アジア方向で、ライバルの椿パスターに押され気味。社長の本田英之助自ら部下を連れて香港へ売り込みに。けれども美人が多くて目うつり……。
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新二等兵物語・敵中横断の巻
制作年:
日支事変さなかの中支最前線。第1030部隊にすばしっこいが慌て者の横田秀作と、正直いちずで要領の悪い花岡茶吉の両二等兵が転属される。前線に送られた慰安婦が捕虜になったとの報を受けて、横田らは救出に向かうが……。
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続若い季節
制作年:
当時の“3人娘“中尾ミエ、園まり、伊東ゆかりが、OLに扮して魅力を見せる青春喜劇。プランタン化粧品では、新製品の男性化粧品を発売するが、まったく売れない。社員のミエ、まり、ユカは、ボウリング場で知りあった男性を、ポスターのモデルに使って大成功を収める。ところがこの男性、会社が融資を頼んでいたサン興業の社長だった……。
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仰げば尊し
制作年:
森繁久彌が老教師を淡々とユーモラスに演じた和製“チップス先生“の趣の作品。瀬戸内の小学校教師・浜口丈太郎は、かつての教え子たちの消息を訪ねて上京する。だが、彼らの多くは日々の暮らしに追われる、世知辛い生活を送っていた……。
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課長 島耕作
制作年:
『週刊コミック・モーニング』誌に9年間連載された弘兼憲史の同名の人気漫画を根岸吉太郎が映画化。大手電機メーカー宣伝課の若き課長、島耕作は、仕事人間だが出世志向はなく、常にマイペースで生きている。そんな彼の日常を、彼を取り巻く女性たちとの恋模様も絡めて軽快に綴る。
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喜劇 駅前漫画
制作年:
次郎はマンガ家の先生。弟子を使って仕事に忙しい。一方、オモチャ工場を経営する孫作と紙箱屋の三平は親友だが仕事はまるでダメ。これに有名な童画家・徳之助が加わり、駅前商店街の騒動をコミカルに描いていく。
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社長太平記
制作年:
婦人下着メーカー・錨商事はライバルのさくら商会の東京進出を前に、決戦体勢。ヤマ場は大福デパートにどちらの製品を納入させるかにかかっている。錨商事側は牧田社長の命を受けて大森専務が出向きデパートと交渉するも難航し……。
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喜劇 駅前満貫
制作年:
駅前通りのマージャン屋の主人・徳之助は大繁盛にゴキゲン。近所のミカン売り・孫作とアイデア・センターの次郎は悪友連。次郎は人口胸毛など新製品開発に燃えているが失敗ばかり。彼らとキレイな女性たちが巻き起こす珍騒動。
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日本誕生
制作年:
東宝が1000本製作記念映画として、稲垣浩監督、円谷英二特技監督、三船敏郎以下オールスター・キャストによって、日本の古来の神話を映画化した超大作。イザナギ・イザナミの国造りにはじまる神々の物語の中から、オトタチバナヒメとの悲恋に彩られた、ヤマトタケルノミコトの波乱の一生を中心に、高天が原の神々の饗宴、ヤマタノオロチ退治などが描かれ、クライマックスに天変地異の大スペクタクルが展開する。有名なエピソードが次々に登場するが、構成が単調でエピソード間の相乗効果を生まず、散漫な印象が残るのは否めない。しかし、円谷英二の集大成ともいうべき特撮の数々は見ごたえ十分。
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花のお江戸の法界坊
制作年:
浅草観音の境内で勧進をする法界坊は、景気が悪く、大道商人や芸人と一緒に本所のハキダメ長屋の住人となる。だがある日、悪人から救った少女を長屋にかくまったことから大騒動が……。フランキー堺と伴淳三郎のコンビで描く時代喜劇。
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社長紳士録
制作年:
大正製袋の新社長・小泉礼太郎は、鹿児島で契約破棄との知らせを受け、九州へ飛ぶ。南国澱粉との交渉だが、ライバルの赤羽製袋も同じことを狙っているのだ。そんな中、社長は芸者とホテルへしけ込もうとするが、部下にばったり出くわして……。
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喜劇 駅前大学
制作年:
かつての落ちこぼれ浪人生たちの20年後。徳之助は今や東台大学教授。孫作は駅前デパートの店長となり、三平は大学近くの雀荘のオヤジ。なぜかウマの合う3人組に大学の体育教師・次郎も加わってのてんやわんや。
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社長漫遊記
制作年:
洋行帰りの太陽ペイント社長・堂本平太郎はすっかり外国かぶれになって、社の方針もアメリカン・スタイルにしてしまった。九州一帯の販売店をまわる旅の途中で芸者〆奴に会った社長、一気に浮気ムード。
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宇宙の法則
制作年:
家業を継ぐべく、裸一貫故郷へ戻った主人公が、人生の再スタートの場に臨んで味わう悩み、苦汁、情熱などを織り込んだ井筒和幸監督による人間ドラマ。自分のブランドをもつほどのトップ・デザイナー・本木良明。彼は、親父の死を機会に、名前も恋人も捨てて、家業の機屋を継ぐために故郷の愛知県・一宮へと帰る。母親や妹のとまどい、協力を申し出る実業家や友人、兄の離婚騒ぎなど、多彩な人々とのふれあいを経て、良明が迷いからふっきれた時、彼に突然の死が……。自分に素直に生きようと努める良明。その心がピュアになることで“宇宙の法則“という死に絡めとられるさまを、井筒が静かな語り口の中に描ききっている。
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喜劇 駅前天神
制作年:
予備校職員の徳之助は、浮浪児だった次郎を今日まで我が子同様に育てあげてきた。お好み焼き屋のママ・景子はかつて徳之助との間に由美を生んでいた。徳之助は由美を次郎と一緒にさせようとするが、次郎は同じお好み焼き屋の店員・染子に首ったけ。これに町内のまとめ役・魚屋の孫作が絡んで、さてどうなることやら……。
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天才詐欺師物語 狸の花道
制作年:
舌先三寸で人をだますことに長けていた競輪狂の男が、恋女房に何とか気に入られようと、大掛かりな詐欺を思いつき、大金をせしめようとするのだが……。町田浩二の原作『詐欺の天才奮闘記』をもとにした喜劇。調子のいい詐欺男を小林桂樹が熱演する。
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社長三代記
制作年:
このあとおなじみになる松林宗恵監督が、初めてメガホンを取った。福富電機工業は創立10年を据えて、二代目社長・浅川啓太郎以下、純情な営業部長・大場太平も張り切っている。啓太郎は妻のお守を部下の長谷川に命じて、自分は新橋芸者・梅千代とイチャイチャ。ところがこの二組の男女づれ、街頭でばったり出くわしてしまったから大変。やがて啓太郎はニューヨーク支店長になり、大場が三代目社長に就任してめでたしめでたしと相なる。
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続・社長三代記
制作年:
前作に続いて三代目のお話。福富電機の二代目社長・浅川啓太郎は女性問題が昂じてアメリカ支店に飛ばされ、三代目にはマジメ一本の大場太平が任じられた。ところがこの大場社長、突然女狂いになってしまったから大騒ぎ。
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続・社長行状記
制作年:
仏・チオール商会と提携して不況を乗り切った栗原サンライズ。さらなる協力体制を進めようと、チオール日本支配人・安中を下へもおかぬ接待また接待。ところが安中という男、とんでもないドンファンだった。
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ますらを派出夫会
制作年:
商売繁盛の“ますらを派出夫会“で働く“派出夫“たちの活躍でお得意さんが減り、巻き返しを図る“なでしこ派出婦会“。その顧客争奪合戦をコミカルに描いた作品。第1部「ますらを派出夫会」と第2部「お供は辛いねの巻」の2部構成。
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喜劇 百点満点
制作年:
森繁久彌の芸能生活40周年記念映画。かつて“社長“シリーズや“駅前“シリーズで活躍したスターたちが総出演し、演出も“社長“シリーズのベテラン・松林宗恵である。三流予備校校長と出来の悪い生徒たちとの交流をユーモラスに描いている。
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喜劇 駅前競馬
制作年:
藤本義一が初めて脚本を担当。ホルモン料理屋の主人・徳之助、競馬新聞社社長の次郎、風呂屋の主人はいずれも競馬狂いで子どもがいない。ヨシツネヒカリという馬の馬主となった亭主連、さてレースに勝てるか?
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ハチ公物語
制作年:
有名な忠犬ハチ公の物語。秋田の片田舎で生まれた子犬が、東京の大学教授の家にもらわれてハチという名をもらう。成長したハチは、いつしか教授を渋谷駅まで送り迎えするのが日課となるが、教授は病気で帰らぬ人となる。しかしハチは雨の日も風の日も渋谷駅で教授の帰りを待つ……。渋谷駅前の名物になっている銅像“ハチ公“の物語が、てらうことなく丁寧に描かれ、ストレートな感動を与えた。特に秋田の片田舎で子犬が生まれる場面は、山本嘉次郎監督の動物映画の名作「馬」(1941)を思わせる名シーン。主人を求めていつもの道を駆けるハチ公を、カメラは距離を置き、犬の目の高さで捉えている。
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続 サラリーマン清水港
制作年:
ライバル・黒駒醸造に都市対抗野球で負けた清水屋。ヤケ酒の長五郎社長は飲み屋でもケンカ。そのうえ、倒産寸前の神戸屋への融資まで引き受けてしまう。神戸屋乗っ取りをたくらむのがあの黒駒なのだ。
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これが青春だ!
制作年:
前年の秋から始まった日本テレビの『青春とは何だ』で、夏木陽介扮する型破りの教師が人気を博したのにあやかって作られたのが本作品。地元の高校に英語教師として赴任して来た由木真介は、ラグビー部の面倒をみている。しかし部員の成績が悪いので校長や教頭は部の解散を要求。そこで先生と生徒は奮起する、という本格的学園青春映画。
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首都消失
制作年:
巨大な円盤型の雲が突如首都圏を覆い、外部との連絡が途絶えてしまう。内に閉じ込められ、危険にさらされる2千万人の命を救出すべく、TVのレポーターと科学者たちが謎とパニックに立ち向かう。小松左京の原作をSFXを駆使して映画化した、SFパニック大作。
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喜劇 駅前弁天
制作年:
諏訪湖のほとりの手打ちそば屋・徳之助と駅前ハイヤーの社長・孫作、美容院の亭主・三平は戦友同士だが、今ではそれぞれ女房の尻にしかれっぱなし。徳之助と孫作はカワイ子ちゃんとお楽しみが、バレてしまってさあ大変。
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女嫌い
制作年:
城戸四郎松竹社長の企画による、大船調喜劇3部作の「落第生とお嬢さん」に続く第2作。原作の赤穂春雄とは城戸本人の筆名である。結婚生活35年の謹厳実直な初老の男が、ふとしたことから若い娘に浮気の虫を起こし一緒に旅行するが、娘にはヤクザがついていて一騒動となる。
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今年の恋
制作年:
正月映画として製作された軽いタッチの風俗映画。親友同士の高校生・光と一郎、それぞれの兄と姉ということで偶然出会った正と美加子。正は美加子に一目惚れしてしまう。美加子はいつまでもつっけんどんな態度をくずさないのだが……。「東京湾の突風野郎」など新東宝作品で活躍していた吉田輝雄の松竹移籍第1作。
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そろばんずく
制作年:
森田芳光が「それから」に続いて発表した異色中の異色作。広告代理店を舞台に、熾烈なクライアントの取り合いを繰り広げる広告マンの姿を描いたコメディである。主役の広告マン春日野八千男と時津風わたるに扮するのは、“とんねるず”の二人。彼らの勤める“ト社”のライバル会社“ラ社”のエリート社員・桜宮天神に小林薫。3人の間で揺れる女として安田成美が絡む。セリフ自体は普通なのだが、役者それぞれが独特の言い回しをすることによって笑いへ転化させたり、独特の間を持たせたりと森田監督らしい実験的な手法がそこここに見られる。なかでも、それまで地味な役回りの多かった小林薫が、180度違う変人ぶりを見せて怪演。
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社長行状記
制作年:
既製服の大手メーカー・栗原サンライズ。社長の栗原弥一郎は不況を克服すべく意欲満々である。ライバルの大阪衣料が名古屋に進出するらしいとあって、社長自ら部下を連れて名古屋に繰り込んだまではよかったが、地元の芸者に“ホの字”でメロメロ。
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火まつり
制作年:
柳町光男が、作家・中上健次の脚本を得て、自然と人間、そして神が織りなす日本の土着的な神話の世界と現実を融合させた野心作。北大路が演じる達男は、熊野で木こりを生業とする男で、自らを山の女神の恋人と称するように、自然の呼吸と一つになった人間である。彼には、妻と二人の子供がいるが、かつての女・基視子が東京から流れてきて再び関係を結ぶ。しかし、基視子は土地の男を騙して東京へ逃げ、達男は火まつりの夜に一家を猟銃で殺し、自らも死ぬ。達男が山で嵐にみまわれ、彼が木を愛撫するとそれがピタリとやむといった不可思議な現象が、劇中にはさまれ、文明と日本の精神的なバック・ボーンが渾然となった様子が、柳町独特の骨太なタッチで描かれる。
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喜劇 各駅停車
制作年:
ナポレオンを尊敬し、同僚からナポ源と呼ばれるベテラン機関士・源吉は55歳。助士の咲平は助役から源吉に退職を説得してくれと言われる。頑固者同志の源吉と咲平の頑固くらべが始まった。しめっぽいところがかなり見られる人情喜劇。
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座頭市二段斬り
制作年:
ヤクザ稼業に嫌気がさした座頭市だが、あんまの師匠・彦の市は、悪玉ヤクザ・辰五郎に殺されその娘のお小夜は女郎にされていた……。三木のり平がコミカルな用心棒役で好演するが、加藤武の用心棒役はミス・キャストであった。
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猫と鰹節
制作年:
五人の大物詐欺師たちが“仕事”をする様を面白おかしく描く堀川弘通の本格喜劇。詐欺師が詐欺師をだますというのがこの作品のヤマ場である。森繁、三木、千葉、ミッキー、森川の詐欺団の浮き沈みとアノ手コノ手、口八丁手八丁の詐欺っぷりが大いに笑わせる。
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極楽島物語
制作年:
菊田一夫による同名の東宝ミュージカルを、喜劇陣が大挙出演して映画化。太平洋戦争中、元サギ師の柏原一等兵らを乗せた輸送船が、南方に向かう途中、撃沈される。兵隊8名と上杉中佐は、極楽島へと流れ着き、原地の人々との交流が始まるが……。
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雲の上団五郎一座
制作年:
菊田一夫の舞台劇の映画化。ドサ回り劇団・雲の上団五郎一座の座長・団五郎は大劇場で公演する夢を抱いている。四国で出会った酒井という青年と二人三脚で大興行を打とうとするが……。エノケンとフランキーの新旧コンビが絶妙。
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女衒・ZEGEN
制作年:
明治後期から昭和初期にかけて東南アジアを舞台に暗躍した女衒・村岡伊平次の半生を映画化した作品。伊平次は、香港の海賊に捕まっている日本人の娘たちを助け出したことから女衒を始め、やがて商売も繁盛し4つの娼館を経営するまでになる。重喜劇と評される今村独特のユーモア感覚にあふれる作品。「楢山節考」でもを撮影を務めた栃沢正夫が担当している。
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街の灯〈1974年〉
制作年:
ポン引き稼業のちょろ松が、アイドルに瓜二つの少女と、ブラジル帰りの奇妙な老人の二人と知り合い、3人は東京から九州まで旅をすることになる……。世の中の不条理を作者が声高に訴えるのではなく、心優しい笑いでそっと語りかける作品に仕上がった。堺のつぶやく“何か変だぞ……”の台詞が印象深い。ほのぼのとしたロード・ムービー。
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続大番 風雲篇
制作年:
前作で大もうけした金も株の大変動で一文なしとなり、丑之助は故郷に帰る。故郷で平和な日々を過ごしていると、兜町に帰ってこいという連絡がくる。そして好景気に乗って株で大もうけするのだが、折からの日華事変で大暴落し再びスッテンテンになってしまう。加東のギューちゃんも2作目とあってのびのびと演じきっている。
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初笑い底抜け旅日記
制作年:
町人姿に身を変えた黄門様に漫遊の予備知識を得意げに教える風来坊の金太。後日、彼はデンスケ賭博で女スリに負け、おまけにその女スリが黄門様の財布を盗んで金太の傘の中に入れたものだからさあ大変……。エノケン、トニー谷、金語楼らコメディアン総出演の時代喜劇。
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喜劇 冠婚葬祭入門
制作年:
原作は塩月弥栄子のベストセラー『冠婚葬祭入門』というエチケット集である。これを前田陽一と宮川一郎が要領よく喜劇に仕上げた脚本によって出色の出来となった。定年間近のうだつの上がらぬサラリーマンにも、一つだけ取り柄がある。彼は冠婚葬祭の術を心得ており会社関係の冠婚葬祭となるや、俄然生気を得て大張り切りするのだった……。
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黒い雨
制作年:
井伏鱒二のベストセラー小説をもとに、今村昌平監督が原爆被爆者の悲劇を庶民の普通の生活を通して淡々と綴った力作。美しいモノクロームの映像が静かに戦争の真実を映し出す。1945年8月6日、広島。高丸矢須子は瀬戸内海の小舟の上で強烈な閃光を見た。その直後晴れた空はたちまち暗くなり、矢須子は黒い雨を身体中に浴びてしまう。被爆後遺症の村人たちに小沢昭一や三木のり平といったベテラン・コメディアンを配し、悲惨な物語をどこか喜劇的に描いている。矢須子が風呂場で髪をとかし髪が抜け落ちるシーンで、矢須子役の田中好子が浮かべる笑いは衝撃的だ。カンヌ映画祭ではグランプリを本命視されていたが、惜しくも逃した。
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喜劇 大誘拐
制作年:
長距離通勤で知り合った男女4人組がお婆さんを誘拐する。ところが、日頃から家族に不満を持つお婆さんに逆に振りまわされ……。前田監督の演出は渋谷実ゆずりの社会を諷刺する精神で貫かれているが、硬質な中にもほのぼのとしたタッチをにじませ、夢見心地にさせる力を持っている。天藤真の推理小説で、のちに岡本喜八監督により映画化される「大誘拐」をヒントにしている。
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社長道中記
制作年:
太陽食料社長・三沢英之助が新製品開発のため大阪へ出張することになり、女好き社長の浮気を封じ込めるためマジメ社員・桑原武が随行することになった。だがそこは社長のこと、浮気の虫がさっそくムズムズ……。
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大日本スリ集団
制作年:
藤本義一原作・脚本によるペーソスあふれるコメディ・タッチの人情劇。関西に平平平平(ひらだいらへっぺい)というスリの名人とスリを最も嫌う刑事船越がいた。二人は実は戦友であり、追いかけ合いながらもどこか心が通じていた。が、ひょんなことからいがみ合うことになった二人は暴力団の企みに巻き込まれていく……。
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喜劇 とんかつ一代
制作年:
東京の下町にある実在の名門とんかつ屋を舞台に、豪華キャストで綴る風俗喜劇。それぞれの主役スターによる短いエピソードが並列的に進行していく構成になっている。“駅前”シリーズなどの東宝喜劇の得意のパターンを踏襲した作品といえるだろう。
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いい湯だな全員集合!!
制作年:
銀行強盗の汚名を着せられ世間の冷たい視線にさらされた長吉をリーダーとする5人は、人生を太く短く生きようとハードボイルド学を特訓。やがて彼らは北海道のホテルに雇われるが、女主人を殺して財産と美人の養女を手に入れようと……。
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エンジェル 僕の歌は君の歌
制作年:
「ゴースト/ニューヨークの幻」などの流れを汲むラブ・ファンタジー。偶然出会った天使から、別れた恋人があと1週間の命だと聞かされた青年が、彼女のために精いっぱいのことをしてあげようとする、ピュアな恋愛模様を描く。エルトン・ジョンの『YOUR SONG』が効果的に使われている。
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スクラップ集団
制作年:
野坂昭如の原作を田坂具隆が松竹で初演出した喜劇。元汲み取り屋、元福祉事務所のケースワーカー、公園の清掃人、安楽死の研究に没頭する医者の4人が、大阪・釜ヶ崎を舞台に人間生活につきまとうすべての屑をスクラップにする商売を考えつき大繁昌となるのだが……。
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疑惑
制作年:
死者に3億円の保険金がかけられていたという実際の事件にヒントを得た、松本清張の同名小説の映画化。野村監督作品の傑作の一つ。清張自身が脚色を施し、容疑者も弁護士も女性に変えて、女同士の感情の葛藤という要素を付加している。桃井かおりと新聞記者役の柄本明が好演。
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悪魔の手毬唄〈1977年〉
制作年:
文明社会から隔離された鬼首(おにこべ)村。この村に代々伝わる手毬唄通りに殺人事件が起こる。どうやら謎はこの村の二大勢力、由良家と仁礼家の確執にあるらしいが、金田一の捜査が進まぬうちに第2、第3の犠牲者が……。今回は犯人探しの面白さよりも、多分に情緒に訴えるストーリーと絵作りが強調されている。中年刑事・磯川のヒロイン・リカに対するほのかな恋心、色を抑えたシックな映像、さらには名作「モロッコ」の部分使用など、監督のセンスがキラリと光る傑作。
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