蘭寿とむ、ミュージカル『101 ダルメシアンズ』でクルエラに デビュー30周年で悪役に開眼!?
世界中で愛され続ける名作『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語』がミュージカルに。今イギリス全土で大旋風を巻き起こしている話題作『101(ワンオーワン)ダルメシアンズ』の日本初演で、主人公の“世紀の悪女”クルエラを元宝塚歌劇団花組トップスターの蘭寿とむが新妻聖子とともにWキャストで演じる。「本当に楽しい物語!」と絶賛する蘭寿に、見どころ満載の本作の魅力、さらに初舞台から30年を迎えての心境などを聞いた。
【写真】蘭寿とむ、インパクト大なクルエラビジュアル
◆ワンちゃんたちに立ちはだかる大きな壁になるべく試行錯誤
ドディー・スミスによる児童文学小説『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語』(原題『The Hundred and One Dalmatians』)をもとにした本作は、2022年にロンドンで初演、その後イギリス全土で大旋風を巻き起こしている注目のミュージカル。そんな話題作が石丸さち子の訳詞・翻訳・演出により早くも日本初演を迎える。日本版でも英国クリエイティブチーム監修の高度なパペット技術によって、個性豊かで愛らしい犬たちが舞台上に次々と登場。個性派キャストたちが集結し、どんなハートウォーミングな物語を届けてくれるのか期待が高まる。
――あの名作がミュージカルになるんだ!と驚きました。
蘭寿:私もお話をいただいて、元々同じ原作のディズニー映画『101匹わんちゃん』は知っていましたから「あの名作がミュージカルになるの!? 絶対楽しい!」と思い、すぐに「出演したい!」とお返事しました。台本を読ませていただくと、ワンちゃんたちが一生懸命頑張っている姿が目に浮かんで感動しまして、敵であるクルエラを演じるのに涙、涙でどうしよう?と思いました(笑)。
ミュージカル『101 ダルメシアンズ』でクルエラに扮する蘭寿とむ
――演じられるクルエラは、ワンちゃんたちの前に立ちはだかる“ファッショニスタ”で“世紀の悪女”ですもんね。
蘭寿:そうなんです。メインビジュアルのお衣裳もそうですし、本当にどの衣裳もすごくゴージャスでかっこいいんですよね。「美のカリスマ、私の美が全て!」というクルエラとして登場できたらいいなと思っています。
――“世紀の悪女”のほうは、“悪女”の部分が普段の蘭寿さんと結びつかなくて。どちらかというと穏やかでゆったりされている方のイメージがありまして…。
蘭寿:よくご存じで(笑)。ワンちゃんたちがあまりにもかわいいので、クルエラとしてはワンちゃんたちに立ちはだかる壁になるぐらいの悪女っぷりじゃないとダメだろうと思い、精いっぱい役作りして本読みに臨んだのですが、演出の石丸さち子さんからは「まだまだ」と。自分が想像している何倍も大きな壁というか、美の追求に対して規格外の大きさの思いを持った女性を作っていこうねと言っていただいたので、いろいろと教えていただきながら作っていけたらなと思っています。
――ディズニーのアニメ映画やグレン・クローズの実写映画などもありますが、原作にはどんな印象をお持ちでしたか?
蘭寿:ワンちゃんたちを毛皮にしてコートを作るという欲望を満たそうと魔の手を伸ばすクルエラから、ワンちゃんたちが必死に逃げてお家を目指す姿を応援団みたいな気持ちで見ていました。きっと今回の舞台でもみなさん同じ気持ちになるんじゃないかなと思います。
――憎きクルエラを演じることになりますが、役作りではどんなことを心がけたいですか?
蘭寿:今回出演させていただくにあたり原作を読み返しもしましたが、私自身がこれまで培ってきたものも活かしながらの新しいクルエラを作っていけたらなと思います。石丸さんからは『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープが演じたミランダのように“自分を押し通す女性”とのヒントをいただきました。自分の意見が全てで、忙しい中でいろいろなものを決めていかないといけないから、それに向かう以外のものは全部排除というくらいの強い女性で、自分の感覚が全て、それが正しいと思って生きているので、おそらくクルエラも悪いことしているとは思っていないんですよね。自分なりの正義が正解、なぜみんなこれについてこられないの?という感覚だと思うんです。そのあたりの強さも出せたらなと思っています。クルエラは甥っ子のキャスパー&ジャスパーに対しても、人を人とも思わないような扱いをしたりひどい言葉を投げかけたりするので、周りのみなさんの助けも借りながら、強いクルエラ像を模索していきたいなと。
石丸さんの中に私たちそれぞれが演じるクルエラ像が見えてきているみたいなので、なんとかそこに到達できるように信じてついていきたいと思います。
◆新妻聖子とWキャスト それぞれの持ち味を活かし違ったクルエラを
【公演概要】
ミュージカル『101ダルメシアンズ』
10月13日~29日:東京・日生劇場
11月7日~15日:大阪・梅田芸術劇場メインホール
◆原作
ドディー・スミス
◆作詞・作曲
ダグラス・ホッジ
◆脚本
ジョニー・マックナイト
◆舞台版脚色
ジニー・ハリス
◆訳詞・翻訳・演出
石丸さち子
◆美術
トム・ロジャース
◆照明
ハワード・ハドソン
パペットクリエイター/パペットディレクター:ジミー・グライムス
◆音楽監督
桑原まこ
◆キャスト
クルエラ・ド・ヴィル:新妻聖子/蘭寿とむ(Wキャスト)
ポンゴ:村井良大
パーディ:土井ケイト
トム:鈴木勝吾
ダニエール:川添野愛
キャスパー:島田惇平
ジャスパー:永田崇人
リンダ:高橋愛
パッチ:山本咲希
スパッド:山城力
ボタン:有馬爽人
ハムレット:風間由次郎
タビー:可知寛子
石井千賀、小原悠輝、坂田隆一郎、谷口あかり、舩山智香子、宮河愛一郎
◆企画・制作・主催
梅田芸術劇場
【公式HP】https://www.umegei.com/101dalmatiansjp/