蘭寿とむ、ミュージカル『101 ダルメシアンズ』でクルエラに デビュー30周年で悪役に開眼!?

――蘭寿さんは今年初舞台から30周年を迎えられました。
蘭寿:宝塚音楽学校にはじまり、宝塚歌劇団に入団して30年。宝塚は舞台に立つための土台を作ってくれたところであり、いろいろな経験をさせてもらったところ。そして卒業してからもミュージカルはもちろん、映像作品やCDを出させていただいたり、ナレーション、朗読劇と本当にいろんな経験をさせていただきました。これからもここに出てほしいなと思ってもらえるような、いろんな蘭寿とむを表現できたらと、ひとつひとつのお仕事を丁寧に心を込めて取り組んでいきたいという思いでいます。
――出産を経て本格復帰された『RUNWAY』がもう2年前。本格復帰された後のご自身に何か変化は感じられますか?
蘭寿:『RUNWAY』の時はやっぱりまだバタバタしていましたね。2年経って少し落ち着きが出てきて、ちょっと切り替えもうまくなってきたのかな?というくらいですね。
――お仕事と子育てなどのプライベートもバランス良く、いい感じで…。
蘭寿:“良く”まではいかないです。時間が本当に足りなくて、もっと譜面を見る時間がほしい、台本を開く時間がほしい、1日24時間じゃ足りない!とずっと思っています。でもそこは家事の時短をしたり折り合いをつけつつ、全力で挑みたいなと思っています。
――この春ご出演された『汗が目に入っただけ』でも新しい蘭寿さんを拝見できて新鮮でした。さまざまな作品に挑戦されていますが、今後どんなことにチャレンジしてみたいですか?
蘭寿:いやぁ~、悪役、楽しいですよね(笑)。
――(笑)。これまであまりヒールを演じられているイメージがないです。
蘭寿:少ない方だと思います。なんか作り込むのがちょっと楽しいなという思いが芽生えてきている感じがあって。かと言って悪役専科になるのではなく、いろんな役に染まれる俳優でありたいと思うんですけど、…クルエラ、楽しいです(笑)。
――今回のクルエラではどんな悪を目指しましょうか。
蘭寿:ワンちゃんたちにとって、この悪女をなんとかしたいと思わせる壁になるような、石丸さんの言葉をお借りすると“規格外”の悪い女を作っていきたいと考えています。
――クルエラが悪ければ悪いほど、ワンちゃんたちへの感情移入も増しますもんね。
蘭寿:規格外の悪のクルエラを乗り越えて、大冒険の果てにワンちゃんたちがお家に帰れた時のほうが感動が大きいと思うので、その大きな山、壁になれるぐらいの存在、そんな圧でステージに立ちたいです。
――最後に本作を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
蘭寿:笑えるシーンもふんだんに散りばめられた、感動あふれるハートウォーミングな作品になっています。お話ももちろんですが、音楽もジャジーなものもあれば、ポップなもの、涙が出るようなハートウォーミングなものもあったりととても魅力的です。最後は一緒に手拍子しながら歌えてハッピーになれる曲もあるので、本当に楽しんでいただけると思います。
お子さんにはダイレクトにピュアな心に届くと思いますし、大人にはクルエラの悪などいろんな目線で楽しめます。楽曲もファッションも含めた『101ダルメシアンズ』の世界すべてを何にも考えずにただただ楽しんでいただける作品です。ぜひ何度でも劇場に足をお運びいただけたらうれしいです。
(取材・文:田中ハルマ)
ミュージカル『101(ワンオーワン)ダルメシアンズ』は、10月13日~29日東京・日生劇場、11月7日~15日大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
【公演概要】
ミュージカル『101ダルメシアンズ』
10月13日~29日:東京・日生劇場
11月7日~15日:大阪・梅田芸術劇場メインホール
◆原作
ドディー・スミス
◆作詞・作曲
ダグラス・ホッジ
◆脚本
ジョニー・マックナイト
◆舞台版脚色
ジニー・ハリス
◆訳詞・翻訳・演出
石丸さち子
◆美術
トム・ロジャース
◆照明
ハワード・ハドソン
パペットクリエイター/パペットディレクター:ジミー・グライムス
◆音楽監督
桑原まこ
◆キャスト
クルエラ・ド・ヴィル:新妻聖子/蘭寿とむ(Wキャスト)
ポンゴ:村井良大
パーディ:土井ケイト
トム:鈴木勝吾
ダニエール:川添野愛
キャスパー:島田惇平
ジャスパー:永田崇人
リンダ:高橋愛
パッチ:山本咲希
スパッド:山城力
ボタン:有馬爽人
ハムレット:風間由次郎
タビー:可知寛子
石井千賀、小原悠輝、坂田隆一郎、谷口あかり、舩山智香子、宮河愛一郎
◆企画・制作・主催
梅田芸術劇場
【公式HP】https://www.umegei.com/101dalmatiansjp/