皆本麻帆&山田元が挑む“日本初の女優”の物語 劇団ミュ『初恋』インタビュー
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――注目ポイントを教えてください。
皆本:それはもう、音さん(音二郎)の登場です! もったいぶって、全然出てきてくれないんです(笑)。
山田:で、登場したらラップ(笑)。
皆本:そこまで紡いだものを全部持っていくようなインパクトですからね。
山田:あの時代にあれを書いているのはすごいですよね。オッペケペー節の歌詞をかみ砕くと、今でも同じことが言えるんです。「政治なんてクソで、西洋に憧れる。これでいいのか? リッチな人はどんどんリッチになり、貧しい人はどんどん貧しくなる」みたいな。その風刺を今の音楽性に合わせてラップにするのは、とてもミュージカル的でよくできていると思います。
皆本:ネタバレになるので詳しく言えませんが、ラストシーンに全てが詰まっていると感じました。台本を読んだとき、文字だけなのに映像で見えて。お客様がどう感じて、どう受け取ってくださるかすごく興味があります。
(左から)皆本麻帆、山田元
――楽曲の魅力についてはいかがでしょう。
皆本:長い音が多くて難しいです。分かりやすい言葉ときれいなメロディなので、聞き流すこともできてしまう。そこをちゃんと伝える方法を悩んでいます。でも、本当にバラエティに富んだ楽曲ぞろいなので、ミュージカルの楽しさを味わっていただけると思います。
山田:ラップも一言一言に意味が詰まっているんですが、歌詞を全部聞かせようとすると、ヒップホップらしいかっこよさがなくなってしまう。バランスを考えつつお客様に届けることが課題です。あとは、心情を吐露する曲、セリフに音がついたような曲、既存のもののアレンジなど、本当にさまざまな楽曲があるので、歌い分けを練っていきたいです。
皆本:あと、今回はヴァイオリンも入るんです。ピアノ、パーカッション、弦楽器の生演奏で、どんなアレンジになっていくか楽しみです。
――最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。
皆本:今回は劇場のサイズも変わり、キャストもちょっと変わったので、新しい『初恋』になると思います。初演が好きな方にも、初めて「劇団ミュ」に触れる方にも、もちろんミュージカルが大好きな方にも刺さると思います。ラフに楽しんでいただき、何かを持って帰ってもらえる作品だと思うので、ぜひ見にきてほしいです。
山田:この作品は日本の近代演劇の成り立ちにおけるターニングポイント、重要な時代のお話です。激動の時代を生きた貞奴の生涯を描いていますが、色とりどりの音楽とコメディックな物語を楽しく見ていただけたら。とても大事なものを持って帰っていただけると思います。
(取材・文:吉田沙奈)
劇団ミュ Op.7 ミュージカル『初恋 Sada Yacco: Japan’s first actress』は、12月4日~9日に東京・あうるすぽっとにて上演。
【公演概要】
劇団ミュ Op.7 ミュージカル『初恋 Sada Yacco: Japan’s first actress』
2026年12月4日~12月9日:東京・あうるすぽっと
◆作・演出
岡本貴也
◆音楽
鎌田雅人
◆キャスト【梅組キャスト / 桜組キャスト】
貞(川上貞奴) 青野 紗穂 /皆本 麻帆
川上 音二郎 磯野 大 /山田 元
岩崎 桃介 中桐 聖弥 / 坂田 隆一郎
福澤 房 敷村 珠夕 /水野 貴以
マリー・可免吉 大平 あひる /堀内 まり菜
黒岩 涙香・櫛引 弓人 神澤 直也 /長谷川 開
藤沢 浅二郎 栗原 大河(シングル)
森 律子 永利 優妃(シングル)
おしづ 德岡 明(シングル)
母 タカ 白木 美貴子(シングル)
福沢 諭吉 山本 芳樹 / 宮川 浩
伊藤 博文 KENTARO /戸井 勝海
アンサンブル 小野詩織 神山彬子
演奏 植村カンナ(pf) 黒岩玲音(perc) 島内晶子(vn) 霜村真由美(vn)
【公式サイト】https://musical-hatsukoi.com/
【公式X】@theater_mu