クランクイン!

新木宏典、すべてを捧げるストイックな生き方に共感 『てらこや青義堂 師匠、走る』主人公の姿を通して伝えたい想い

演劇

◆初めて演劇に触れるきっかけにぴったりな作品


『てらこや青義堂 師匠、走る』で坂入十蔵を演じる新木宏典 (C)今村翔吾/小学館/舞台「てらこや青義堂 師匠、走る」
――今回の公演は、アフタートークの機会も設けられていますね。

新木:演劇人としては、実はちょっと情けない話だなと思ってしまうところもあって…。役としてではなく、生身で出ていくことで「作品で伝えきれなかったのか」と思ってしまって、「なんか俺、情けないな」とは考えてしまいますね。

ただ、昨今の演劇のあり方として、昔みたいに「ただ作品だけを伝えていればいい」というものでもなくなっています。トークイベントの中で、作品を通してだけでは伝えられない部分をお伝えする場として、有意義な時間を提供したいですね。

その“有意義な時間”というのが、キャラクターをまとっていない俳優たちの素の一面なのか、「原作を読んでいなかったけれど、原作に興味を持ちたくなるような内容」を提供するのか――など、その回ごとの狙いをしっかりと意識した上で、アフタートークを充実した時間にできればなと考えています。原作者の今村翔吾先生がゲストに来られる回もあるので、そういう時は原作のお話をちゃんとできればいいなと思います。

逆に役者だけで話す時は、作品から逸脱した「こんな人がこのキャラクターをこんな風に演じていたのか」「演じている時と普段の姿にこんなにもギャップがあるんだ」というタレント性を楽しんでもらえる回があってもいいのかな。場合によっては、キャラクターのままやりきった方が面白い回もあるのかもしれないですね。

――夏休みの後半に上演されるということで、いろいろな世代の方が劇場に足を運びやすい時期だと思います。公演を楽しみにしているみなさんに、メッセージをお願いします。

新木:教え子がいて、先生がいて、悪者を退治するという非常にシンプルで分かりやすい流れの物語です。ですから、教育番組や子ども向けの番組が好きな方々が観ていただいても絶対に楽しいと思います。

そして、この原作が好きな方には、物語を可視化してお届けすることができます。初めて小説を読んだ時の感覚とはまた違った答えやヒント、新しいスパイスを提供できるはずです。

お子さんには、夏休みの読書感想文としてまず原作を読んでいただいて、その答え合わせとしてこの演劇を楽しんでもらえたらいいですね。自由研究として初めて演劇に触れるきっかけにしていただくのも、いいかもしれません。「演劇にちょっと興味があるな」とか「贅沢なエンタメの楽しみ方を一回味わってみたいな」という方にはすごく相性のいい作品だと思いますので、興味を持っていただけたらぜひ劇場に観に来ていただきたいです。

(取材・文:宮崎新之 撮影:岡田晃奈)

 舞台『てらこや青義堂 師匠、走る』は、8月14日~30日、東京・池袋サンシャイン劇場にて上演。

◆PROFILE
新木宏典/あらきひろふみ:数多くの舞台作品に出演。近作は舞台『モノノ怪 前日譚~二首女~』、舞台『ブラック・コーヒー』など。

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【公演概要】

舞台『てらこや青義堂 師匠、走る』
舞台『てらこや青義堂 師匠、走る』キービジュアル(C)今村翔吾/小学館/舞台「てらこや青義堂 師匠、走る」

舞台『てらこや青義堂 師匠、走る』

■原作:今村翔吾「てらこや青義堂 師匠、走る」(小学館文庫刊)

■作・演出:青木豪

■出演:新木宏典 彩みちる 一色洋平
八木美樹 小島歩琉 大熊蒼空 村山暁 久保田直樹
鈴木幸二 伊与勢我無 南誉士広
姜暢雄 山本亨
下島一成 淡海優 小泉凱 中野貴文 結木雅

■会場・日程 2026年8月14日(金)~8月30日(日) 東京:サンシャイン劇場

■公演特設HP https://toei-stage.jp/terakoya-seigido/

■公式X @Toei_stages (https://x.com/Toei_stages)
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